ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫5匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

愛情のリレー

『そして、バトンは渡された』 瀬尾まいこ/著、文藝春秋そこそこ性格がひねくれている私は、本屋大賞とか直木賞とか芥川賞とか「受賞したから読もう」とはならず、どちらかというと「受賞したんだからいい本に決まってるし、私が読まなくても大丈夫でしょ」…

読書会@ネコオドル

4月28日、ネコオドルで読書会を開催しました。 寄居読書会の第11回目です。課題本は武者小路実篤『友情』 参加者は5名。私は今回はじめて『友情』を読んだのですが、読んでも読んでも恋愛のお話で、友情らしくない。『友情』というより『片思い』の方がいい…

フワフワさん

生きるように働くとはこういうことかもしれません。 『フワフワさんは けいとやさん』樋勝朋巳/文・絵、福音館書店フワフワさんは毛糸屋さん。 毛糸を売るだけでなく、編んだ商品を提供したり、編み物教室をしたりと大忙しです。 そんなフワフワさんがある…

一緒に食事を

おいしいお酒を。 『センセイの鞄』川上弘美/著、文藝春秋駅前の居酒屋で高校の恩師の先生と、十数年ぶりに再会したツキコさん。肴をつつき、酒をたしなみ、ゆったりとした2人の時間は流れていきます。 40歳目前の女性と、30と少し年の離れたセンセイの、切…

桜色

少女とりゅうの友情。 『さくらいろのりゅう』町田尚子/作、アリス館いつもひとりぼっちの少女コイシに初めてできた友だちはりゅうでした。 ある日、りゅうがコイシに青いうろこをくれたので、コイシは自分の宝物の桜色の貝と交換します。 そのうろこが、村…

本屋ときがわ町

4月20日、埼玉県ときがわ町のiofficeにて「本屋ときがわ町」がオープンしました。ときがわ町には本屋さんがありません。 そのときがわ町にちいさな本屋さんを町中にたくさんつくり、本の街をつくる「本屋ときがわ町」プロジェクト。 その記念すべき最初の1日…

うちのこ。

久々、うちのこ。 ニャンモナイト。母と娘。 ニャンモナイト。息子。まるい。

夢をのせて走ります

1度は乗ってほしい! 『ぼくはSLパレオエクスプレス』おいかわまゆみ/作、クリハラマリ/絵、秩父鉄道役目を終えて、小学校のかたすみでお休みしていたSL。 ある日、整備されてまた走ることになりました。 いつか走っているSLに乗ってみたい、と言ってくれ…

社会のかけら

とらえどころのないものたち。 『断片的なものの社会学』岸政彦/著、朝日出版社社会学者とは、いったいどんなことをしている人たちなんだろう。テレビで過激な発言をしている人も、大学のあの人も、社会学者だという人はよく見かけるけどその中身をよく知ら…

野菜をそだてる

野菜と一緒に大きくなろう。 『ソフィーのやさいばたけ』ゲルダ・ミューラー/作、ふしみみさを/訳、BL出版ソフィーがいなかのおじいちゃんとおばあちゃんの家で野菜づくりを体験した1年を描いた絵本。 いろいろな野菜が出てきて、四季を通じた野菜づくり…

水の不思議

託された思い。 『みずとはなんじゃ?』かこさとし/作、鈴木まもる/絵、小峰書店昨年5月に92歳で逝去されたかこさとしさん。 これはかこさとしさんが亡くなる直前まで手がけていた絵本です。 絵を手がけたのは、鳥の巣研究でも有名な絵本作家、鈴木まもる…

ネコオドル、次のステップへ。

駅前のチャレンジショップスペースで開店して約9ヶ月。 いろいろな気づきがあります。はじめてみなければわからなかったことは、それはもうたくさんあって、そのチャンスをいただけたことはこの上なく幸運なことでした。チャレンジショップという制度は、開…

日本の神話

大迫力! 『スサノオ』飯野和好/文・絵、パイインターナショナルアマテラスのおさめる高天原で騒ぎを起こし、地上界に追放されたスサノオ。 八岐大蛇から美しい娘クシナダを救うため、大蛇を退治することに。 スサノオと八岐大蛇の闘いをダイナミックに描い…

夢のタッグ

あなたはだあれ? 『こうちゃん』須賀敦子/文、酒井駒子/画、河出書房新社本屋さんで偶然見つけるまで、須賀敦子さんがこんな物語を残していたとは知りませんでした。 須賀さんの洗練された文章と、酒井駒子さんの透き通るような優しい絵。 小さい子どもへ…

猫とピンク

『モンテロッソのピンクの壁』江國香織/作、荒井良二/絵、集英社夢に出てきたピンクの壁。 モンテロッソに行かなくちゃ! 猫のハスカップの旅の物語。江國香織さんの猫絵本。 絵本にはまだあまり興味がなかった20代前半のころ、文庫で手に入れました。 私…

お茶してかない?

ナンパの手口じゃないです。 『「うちでお茶する?」のコツ100』三宅貴男/著、雷鳥社タイトルがよくて、手に取りました。 「うちでお茶する?」 最近じゃなかなか言わないし、聞かなくなりました。この本にはコーヒー、紅茶、ハーブティー、日本茶、中国…

橋をめぐる

橋をめぐる。 『いつかのきみへ』橋本紡/著、文藝春秋東京の深川にかかる6つの橋をめぐる、6つの短編集。それぞれ何かに悩み、人生につまづいた人々。 橋を渡り、人々と出会い、少しずつ世界が動き出すような物語です。私の生まれ育った家はすぐ近くに橋が…

はじまりの物語

ホラーとファンタジー。 『魔性の子』小野不由美/著、新潮社日本のファンタジーが好きだと話すと、「十二国記いいですよね!」とかなりの確率で言われます。もちろん読んでるでしょ、のノリです。あぁ、読んでないんです…。私が十二国記シリーズを読んでい…

カエルのジャンプ

甲斐さんのやさしいまなざし。 『のげしとおひさま』甲斐信枝/さく、福音館書店甲斐信枝さんの絵本は、小さな草花への愛であふれています。 雑草と呼ばれてしまうような、道ばたに生えている草花。 その姿をじっと見つめ、語りかけ、甲斐さんの絵本は生まれ…

読書会@桜の下

3月30日、寄居町の鉢形城址のエドヒガン「氏邦桜」の満開の下で読書会を開催しました。 寄居読書会の第10回目、ネコオドルを飛び出してお花見読書会です。課題本は坂口安吾『桜の森の満開の下』 参加者は8名。まずはネコオドルに集合。 みんなで散策しながら…

ソメイヨシノ

王道の桜絵本です。 『さくら』長谷川摂子/文、矢間芳子/絵・構成、福音館書店ソメイヨシノの1年を描いた絵本。日本で一番見かける桜といったらやっぱりソメイヨシノですよね。 春、花が咲き「あ、ここにも桜の木があったんだ」と思うこと、ありませんか?…

みんな猫である

名前もまだない? 『吾輩も猫である』新潮社猫の視点で書かれる物語といえば、夏目漱石の『吾輩は猫である』ですよね。 これは、猫好き作家8名が漱石の「猫」に挑む、猫のアンソロジー。 猫好きにはたまりません。それぞれの作家がそれぞれの作風で描く猫の…

絵本を語ろう会

3月20日、「絵本を語ろう会」に参加してきました。 熊谷市にある絵本専門店、ゆめみる本屋さんでの開催です。「絵本を語ろう会」は、大人限定。 絵本講師の先生と一緒に、参加者がそれぞれ好きな絵本を持ち寄って語り合うという、夢のような会です。参加者は…

小さくて豊かな絵本

子どもの世界へようこそ。 『ちょうちょのためにドアをあけよう』ルース・クラウス/文、モーリス・センダック/絵、木坂涼/訳、岩波書店ちいさな子どもによる、ちいさな子どもへのアドバイス。 「こんなときはこうするといいよ」 「こんなときはこう言うと…

飯野和好講演会

3月17日、絵本作家の飯野和好さんの講演会に行ってきました。 演題は「おっと 痛快 絵本読み語りの旅でぃ! ~寄居の宿~」 寄居町立図書館での開催です。飯野和好さんといえば『ねぎぼうずのあさたろう』シリーズが有名です。登場した飯野さんは、尻はしょ…

桜の木で出会いましょう

たくさんの出会いがあります。 『はじめまして』近藤薫美子/作・絵、偕成社一本の桜の木をめぐるさまざまな「はじめまして」。 春には桜の花に集まる虫や鳥。 夏には新緑や小さな実と出会い。 春、夏、秋、冬、それぞれの季節に訪れる出会いを描いた絵本で…

野菜を食べる

こだわり野菜のこだわりレシピ。 『Cool Veg 農家が提案するこれからの野菜レシピ』ホマレ姉さん/著、雷鳥社20年間有機野菜農家を営むホマレ姉さんが提案する野菜料理の本。 「楽しく食生活を送る」ことがポリシーです。 美しい写真とかわいらしいサイズ感…

読書会議×グラレコ

3月18日、ときがわ町で『 読書会議×グラレコ~「本屋ときがわ町」を形にするには~』に参加して来ました。ときがわカンパニーさんが4月からioffice内で本屋さんをはじめるのですが、ときがわ町全体をまきこんで「本の町」にするにはどうしたらいいか、本に関…

猫はかしこい

世界は、肉球よりも、まるい。 『きりこについて』西加奈子/著、KADOKAWAきりこは「ぶす」な女の子。 小学校の体育館裏で、人の言葉がわかる、とても賢い黒猫ラムセス2世をひろった。 「ぶす」と言われて傷ついたきりこが見つけた、世の中で一番大切なこと…

本の街

いつか訪れたい夢の街です。 『世界のかわいい本の街』アレックス・ジョンソン/著、井上舞/訳、エクスナレッジ世界の小さくてかわいい41の本の街を集めました。日本で「本の街」といえば、神保町。 世界中にもこんなにたくさん「本の街」があるなんて、本…