ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

ネコゴエ書房

9月10日、ネコゴエ書房に出店しました。 北本市にある小声書房さんの2階で行われた猫しばりイベントです。 7月に太原堂さんで開催した「1日猫太堂」の投稿を見た店主さんから「ぜひうちでも」と声をかけていただいて実現した、1日猫ジャックイベントです。 …

校正という仕事

残さない仕事。 『文にあたる』牟田都子/著、亜紀書房 フリーランスの校正者による、校正エッセイ。 校正という仕事にとても惹かれます。 日ごろから牟田さんのSNSも拝見しているのですが、牟田さんが発する校正に対する言葉を聞いていると、ふと思うことが…

運命の鍵

死刑執行のカウントダウン。 『幻の女』ウイリアム・アイリッシュ/著、早川書房妻と喧嘩して家を飛び出し、街をさまよっていたスコットは、奇妙な帽子をかぶった女と出会う。 気まぐれで女と食事や観劇をし家に帰ると、妻は殺されていた。 スコットは自分の…

私達の祖父の戦争

戦うことになんの意味があったのか。 『祖父の戦争』早坂隆/著、幻冬舎余命わずかの祖父から聞いた、あの戦争の話。2005年に現代書館から出版されたこの本、今年の夏に育鵬社から『祖父が見た日中戦争』とタイトルを変えて改訂版が出ています。 その改訂版…

形に残す。

1年の日記。 『驟雨とビール』『爽やかな茸』『白ねこ黒ねこ』『頭蓋骨のうら側』武塙麻衣子/著、自費出版2021年6月1日から2022年5月31日まで、夏からはじまる1年間の日記。 それぞれ3か月分ずつ収載されています。武塙さんの世界の切り取りかたは美しい。 …

ピャ!

ママの誕生。 『ピヤキのママ』ペク・ヒナ/作、長谷川義史/訳、ブロンズ新社ニャンイという厄介ものの猫がいました。 ある日、大好物のうまれたてのたまごを食べたところ、日に日におなかがふくらみます。 そして出てきたのは、う○こではなく、ひよこ。 「…

活版印刷とネコオドル

2022年8月でネコオドル店舗開業3周年を迎えます。 ネコオドルとして活動を開始したのはその1年前なので、誕生からは4周年…ということは、5年目突入。3周年で5年目、なんだかちょうどよくない? (なにが?)ということで、記念グッズを作りました。 活版印刷…

1日猫原堂

7月17日、1日猫原堂でした。熊谷のブックアパートメント「太原堂」さんの2階を1日貸し切った、猫好きによる猫好きのための猫イベントです。 太原堂を猫ジャック!太原堂さんの棚オーナー仲間、ねこのみちさんが企画してくださり、素敵な出店者さんが集まりま…

熱海の踊る猫

独特の猫踊り。 『浮世絵猫、おどる!』熱海Muddy Cat/著、KADOKAWA熱海の街外れにあるバー「Muddy Cat」。 お店で会えるかもしれない3匹の猫の日常をおさめた写真集。Twitterではじめてミチルさんの写真を見たときの「出会ってしまった」感は、衝撃として…

猫の手屋

おのれのためは、猫のため。 『猫の手、貸します 猫の手屋繁盛記』かたやま和華/著、集英社ある事情で白猫の姿になってしまった武士の宗太郎は、裏長屋でよろず請け負い家業「猫の手屋」を営んでいる。 善行を積んで、元の人の姿に戻れる日はやってくるのか…

バッファロー

永遠に結ばれる。 『バッファローのむすめ』ポール・ゴーブル/さく、もりしたみねこ/やく、ほるぷ出版狩りの名人として知られている若者。 仲間に肉が必要な時はバッファローの群れを見つけて狩りをし、感謝の祈りを捧げていました。 ある日、バッファロー…

ふたり

日本版トムとジェリー。 『ふたり』瀬川康男/作、冨山房猫とねずみ。『いないいないばあ』の絵でおなじみの瀬川康男さんが描いた猫絵本です。とても美しく細密な版画なのに、大胆でユーモラス。追いかけて、追いかけられて、敵対してそうなのに、結局いつも…

埼玉妖怪見聞録@さいたま文学館

6月4日、さいたま文学館で開催中の企画展「埼玉妖怪見聞録」に行ってきました。この日は朗読会「朗読で聞く埼玉の妖怪伝説」が催されるのです。実はこの企画展と朗読会、猫(の妖怪)がつないでくださったご縁なのです。以前からフォローしているさいたま文…

空飛ぶねこ

気球に乗ってどこまでも。 『ききゅうにのったこねこ』マーガレット・ワイズ・ブラウン/さく、レナード・ワイスガード/え、こみやゆう/やく、長崎出版ねずみに追いかけられてばかりいたこねこ。 ある日こねこは気球に飛び乗り、ねずみのいない所へ行くこ…

小さな出版社

小さいけど、大きい! 『日本でいちばん小さな出版社』佃由美子/著、晶文社ある日突然、出版社になってしまった著者の奮闘を綴った体験記。この本、装幀やタイトルから勝手にイメージしていたのとは、ぜんぜん違いました。 なんとなく、穏やかで和やかにコ…

布にスケッチ。

素朴でおしゃれな猫の刺繍。 『フランスから届いた絵本みたいな刺しゅう』今野はるえ/著、産業編集センター刺繍は、子どもの頃にすこしやった程度。 そんな私ですが、この本はどうしても欲しくて買ってしまいました。そう、絵本のように、眺めるだけ。絵本…

お店番@太原堂

5月5日、熊谷にあるブックアパートメント太原堂さんでお店番をしました。太原堂は、ひと棚ごとにオーナーさんがいて、それぞれがこだわりの本を並べて販売している本屋さん。 私がお店番をするのは2回目です。お店番の日は、お借りしている棚以外にも持ち込…

とりとねことうた

ぼくのために歌ってよ。 『 うたえなくなったとりとうたをたべたねこ』たなかしん/絵・文、竹澤汀/歌、求龍堂窓辺の鳥に恋をした黒猫と、歌えなくなった鳥の、切ないラブストーリー。鳥が歌えなくなったことには理由があって。 だんだんと鳥に近づいていく…

だから本をつくる。

大切な人に届けるために。 『あしたから出版社』島田潤一郎/著、晶文社設立から5年目に綴られた「夏葉社」誕生までの日々、そしてそれからの歩み。1冊1冊こだわりぬいて作られた本に、ファンも多い夏葉社。いつかネコオドルで夏葉社さんの本を扱いたいな、…

うちのこ

久しぶりにうちのこのこと。 白ちゃ猫ことベル、1歳半です。4月始め頃、ちょっと大変だったのです。急に体調を崩し、何も食べなくなり… 動物病院で処方された薬を飲んでも一向によくならず、悪化しているようにしか見えない、悪夢のような日々。1週間くらい…

四字猫語

猫と学ぶ教養。 『ニャン故知新 猫のための四字猫語』 山内ジョージ/絵、愛育社猫たちが体をはって四字熟語をおしえます。人文字ならぬ、猫文字。猫たちが表情豊かに四字熟語の世界を表現していて、絵を見るだけでなんとなく意味が伝わってくるのがすごい。…

本屋ときがわ町

4月17日、第37回「本屋ときがわ町」に出店しました。 埼玉県ときがわ町のiofficeにて行われる、ときがわカンパニーさん主催のブックイベントです。ネコオドルは2年半ぶりの出店。 だいぶご無沙汰していましたが、あたたかく迎えていただき、すぐに馴染んでし…

千年の読書

通りすぎていった本たち。 『千年の読書 人生を変える本との出会い』三砂慶明/著、誠文堂新光社人生を変える本と出会えるのは偶然なのか。 本に人生を何度も助けられてきたという書店員が綴る読書エッセイ。冒頭で、俳優を目指していた著者の友人の話が出て…

森で過ごす

自然の恩恵、いいとこどりで。 『週末、森で』益田ミリ/著、幻冬舎ふと思いついて、田舎暮らしをはじめた早川さん。 東京で働き、時々早川さんに会いに来る友人のマユミちゃんとせっちゃん。 森を歩き、湖で遊ぶ、3人のスローな週末時間。ラフな絵柄でやわ…

お花見マルシェ

4月3日、お花見マルシェ@桶川に出店しました。桶川市の旧川田谷郵便局、今は私有のレトロな建物が会場で、私は12月の冬ごもりマルシェに続き、2回目の参加です。 すぐ近くの城山公園は桜が満開! まさにお花見マルシェ!…となるはずが、あいにくの雨。到着…

いるんです。

それだけでいい。 『ねこいる!」たなかひかる/作、ポプラ社ねこがいるか、いないか。本当にそれだけなのです。 ねこ、いる! それだけを楽しむ絵本なのです。猫圧とでも言うのでしょうか。「猫である」ということだけをとにかく主張してくる絵本。大好物で…

神様

神様は偉大で、やっかいだ。 『その午後、巨匠たちは、』藤原無雨/著、河出書房新社町にふらりと現れた、歳を取らない女性・サイトウ。 山の中に建てた神社に6人の巨匠画家を神様として呼び寄せた。 町は、画家たちが描く絵画の世界に支配されていくが…。…

ホラーか猫か

怖くない、は嘘になる。 『伊藤潤二の猫日記 よん&むー』伊藤潤二/著、講談社ホラー漫画家・伊藤潤二の猫コミックエッセイ。コミックエッセイという響きがこんなに似合わないコミックエッセイがあったでしょうか。 ギャグとホラーが入り交じってとにかく強…

お店番@太原堂

3月21日、熊谷にあるブックアパートメント太原堂さんでお店番をしました。太原堂は、ひと棚ごとにオーナーさんがいて、それぞれがこだわりの本を並べて販売している本屋さん。普段はスタッフさんにおまかせっきりなのですが、お店番ができるということで挑戦…

歴史に埋もれる

元祖ひとり出版社。 『第一藝文社をさがして』早田リツ子/著、夏葉社戦前のひとり出版社「第一藝文社」の知られざる軌跡を描く。戦前の小さな出版社に興味を持って調べる。 そんな風変わりなことをする人が私以外にもいたのかと、勝手ながら同士の活動報告…