ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

地名から

雀の宮。 『風と双眼鏡、膝掛け毛布』梨木香歩/著、筑摩書房地名から喚起され、想起された世界を描くエッセイ集。はじめの地図に、「雀宮」という地名を見つけて、気になった1冊。 寄居町の荒川沿いの崖の上に、「雀宮公園」という公園があるんです。 雀宮…

黒猫と暮らす

本名はくろあんです。 『黒猫ろんと暮らしたら』AKR/著、KADOKAWA5年前、保護猫だった黒猫のろんと出会って、ねこ飼いデビュー。 いろんなイメージを覆してくれる、黒猫ろんとの日常を綴ったコミックエッセイ。黒猫はクールなイメージだけど、実際は人懐っ…

てぬぐい

そのポテンシャル。 『かまわぬの手ぬぐい使い方手帖』河出書房新社いろいろな使い方ができる1枚の布、手ぬぐい。 手ぬぐいの使い方、楽しみ方のアイデア満載の1冊です。マスクやお買い物バックなど、今まで使い捨てだった物を見直しはじめた今だからこそ、…

クローゼットのなか

着ることは生きること。 『LILY'S CLOSET』石田ゆり子/著、マガジンハウス石田ゆり子さんのクローゼットのなか。 おしゃれと暮らし、石田ゆり子さんの生き方が見えてきます。猫と犬と暮らす石田ゆり子さん。 Instagramを見るのが毎日の楽しみになっています…

雨と猫

雨を楽しむ。 『ぴっちゃんぽっちゃん』accototo/さく・え、大日本図書雨降りの日、お散歩しているこねこのプチュ。 雨のなか、いろいろなお友達に出会います。猫はぬれるのが苦手だけど、雨の日にお散歩したら、こんな出会いがあるのかも。 かたつむりやカ…

仕事本

2020年4月の日記。 『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』左右社緊急事態宣言が発せられた日から始まる、77人の様々な職業の人々の日記。 仕事をテーマにした本であり、新型コロナウイルスと向き合うすべての人々が過ごした日常の記録でもあります。パン屋さ…

山で猫と

こんな暮らしがしてみたい。 『五十八歳、山の家で猫と暮らす』平野恵理子/著、亜紀書房母を亡くしたあと、八ヶ岳の麓の家に猫を連れてやってきた。 1年だけのつもりが、いつの間にか2年余り。 美しい四季、山暮らしの不便さ、ご近所さんとのおつき合い、厳…

わたしたち

One。 『わたしの全てのわたしたち』サラ・クロッサン/著、最果タヒ/訳、金原瑞人/訳、ハーパーコリンズ・ジャパングレースとティッピは16歳の、腰から下がつながった結合双生児。 はじめての学校生活、かけがえのない友達、家族、恋、別れ。 つまりは普…

海の音

海で遊ぼう。 『うみざざざ』ひがしなおこ/さく、きうちたつろう/え、くもん出版東直子さんと木内達郎さんコンビによる絵本シリーズ。海の音、波の音。海の色、空の色。すべてが夏。 キラキラまぶしくて、楽しい夏の1日です。夏にぴったりの海の絵本。浮き…

めんどくさい

私もめんどくさい本屋です。 『めんどくさい本屋』竹田信弥/著、本の種出版100年後まで残る本屋を。 東京・赤坂の選書専門書店『双子のライオン堂』の店主の、これまでとこれから。本屋はお守り、という言葉にグッときました。 私も本屋をはじめて、同じよ…

猫のおまじない

猫が運ぶしあわせ。 『しあわせのねこまじない』Forshow/著、小学館恋愛、健康、金運、人間関係… 生活に役立つプチおまじないを、猫たちが教えてくれます。おまじないと猫の写真のコラボで、とってもしあわせな1冊になっています。小さな悩みならこの本が吹…

菊ちゃん

一緒に暮らそう。 『猫の菊ちゃん』湊文/著、KADOKAWA保護猫カフェからやってきた、引っ込み思案な猫の菊ちゃん。 菊ちゃんと老夫婦がおくるしあわせな毎日を綴ったコミックエッセイです。出会えたことがしあわせ。 一緒にいられることがしあわせ。何をやっ…

魔女の庭

自然の声に耳をすませて。 『魔女のシークレット・ガーデン』飯島都陽子/著、山と渓谷社魔女の暮らしに欠かすことのできない植物52種を、季節ごとに、神話や言い伝えを交えて紹介しています。 美しいイラストがふんだんにちりばめられた贅沢な本。魔女と言…

猫の浮世絵

江戸の猫。 『にゃんとも猫だらけ』平木浮世絵財団浮世絵の中に描かれた猫たちを集めた贅沢な画集。女性と戯れる猫もいれば、擬人化された猫に、化け猫まで。 浮世絵にこんなにたくさんの猫が描かれていたとは驚きです。 猫が人々に愛されていたことが伝わっ…

誰かの特別な場所

どこにでもいる私の物語。 『どこにでもあるどこかになる前に。』藤井聡子/著、里山社個性を消す再開発、みなと同じ幸せを迫る閉鎖性…それでもこの地を愛したい! 富山にUターンしたアラサーライターの“第二の青春”エッセイ。私が暮らす寄居町も市街地活性…

読書会@リカ

7月12日、寄居読書会でした。 約半年ぶり、新型コロナ対策をしながら6名が集まりました。第19回目、課題本は梶井基次郎『檸檬』です。 檸檬はとても短いお話で、主人公の心情が綴られているだけで人が出てきません。 それもあってか、「何度読んでも頭に入っ…

猫のいる家

家がいちばん。 『猫のいる家に帰りたい』仁尾智/短歌・エッセイ、小泉さよ/イラスト、辰巳出版猫歌人、仁尾智さんの13年間の猫短歌とエッセイ。ほっこりとする短歌も、ちょっと切なくなる短歌も。 猫好きさんのあるあると願望と祈りがつまっています。小…

風町

行ってみたい場所。 『風町通信』竹下文子/著、ポプラ社「風町」と呼ばれる架空の町でひっそりと紡がれる、ちょっと不思議で心地よい日々。 31のファンタジー短編集です。文庫本になったと知って、この表紙を見たときの喜びといったら。 猫さん、素敵ですよ…

富士山

無視できない存在。 『富士山、2000年の秘密』戸矢学/著、かざひの文庫なぜ富士山は『古事記』に記述がないのか。同郷の戸矢学さんが書いた本。この本を手にするまで、古事記に富士山のことが書かれていないとは知りませんでした。 圧倒的な存在感を放つ日…

ほんやら

猫がいる風景。 『京都ほんやら洞の猫 』甲斐扶佐義/著、エディション・エフカフェ「ほんやら洞」の店主であり写真家の甲斐扶佐義さんの猫写真集。京都のカウンターカルチャーの拠点だったという「ほんやら洞」は、4年前に火事で全焼したそうです。 焼け残…

水惑星

わたしたちは水です。 『水の手紙 群読のために』井上ひさし/著、萩尾望都/絵、平凡社すべての水はひとつにつながっています。 子どもたちの未来と水惑星・地球の行方への祈りをこめて。これは、2003年に井上ひさしさんの出身地である山形県で上演された群…

夏がきた!

夏の音、夏のにおい。 『夏がきた』羽尻利門/作、あすなろ書房子どもたちの夏の1日。 今年も夏がきた。きらきらとまぶしく、色鮮やかな季節。 田舎の夏の風景をそのまま切り取ったかのような絵本です。 夏の匂いまで伝わってきそう。懐かしい光景に心奪われ…

猫と宇宙

猫に聞け! 『ネコ博士が語る宇宙のふしぎ』ドミニク・ウォーリマン/文、ベン・ニューマン/絵、日暮雅通/訳、山崎直子/日本語版監修、徳間書店ネコ博士はのらネコの中でもとびきりかしこいネコ。 宇宙について知りたいあれこれを、ネコ博士がわかりやす…

おばちゃん

元気な幽霊。 『おばちゃんたちのいるところ』松田青子/著、中央公論新社幽霊たちが現れて、悩める現代人を救う。 シュールで愉快な連作短編怪談集です。松田青子さんといえば、ちょっと変わったテイストの作風がクセになる作家さん。 これを読むとハマって…

荒川

荒川は豊かな埼玉つくる川。 『日本の川 あらかわ・すみだがわ』村松昭/さく、偕成社奥秩父の山の神様とお使いの女の子が、荒川を源流から海まで雲に乗って辿っていきます。緑深い山奥から街へと続く川の流れを丁寧に案内してくれる絵本。動物や植物のイラ…

マドレーヌ

理想の夫婦。 『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』万城目学/著、KADOKAWAかのこちゃんは小学1年生の女の子。 マドレーヌ夫人はアカトラの猫。 かのこちゃんと友だちのすずちゃん、マドレーヌ夫人と犬の玄三郎。 ドキドキする毎日は、ちょっと不思議に満ちてい…

空飛ぶ宝石

自然の中で出会う美。 『世界の美しいカワセミ』パイインターナショナルカワセミとその仲閒たちの美しい写真集。寄居町には荒川沿いに「かわせみ河原」とよばれる河原があり、そのためかカワセミという鳥には昔から親しみを覚えます。カワセミにもいろいろな…

雨の音

雨を楽しむ。 『あめぽぽぽ』ひがしなおこ/さく、きうちたつろう/え、くもん出版雨が降ってきた。 傘をさしておかあさんとおでかけです。雨が奏でるいろいろな音が楽しげです。 キラキラと降る雨の絵もとても綺麗。「きせつのおでかけえほん」のなかの1冊…

本の魔法

本も人も癒します。 『ルリユール』村山早紀/緒、ポプラ社ひと夏を過ごすことになった風早の街で、瑠璃はルリユール職人のクラウディアと出会う。 大切な本と、本にまつわる人々の思い出を癒していく、不思議な物語。現実とファンタジーの境界がなく、いつ…

海からはじまる

幻想的現実。 『海』小川洋子/著、新潮社静かで、どこか秘密めいた妖しさをまとった短編集。『ことり』で小川ワールドに迷い込み、ずっと積読になっていたこの『海』を手に取りました。「鳴鱗琴」という楽器の音色、缶ドロップの優しさ、活字管理人の艶やか…