ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫5匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

顔はこわいが

不器用ですから。 『まじょのルマニオさん』谷口智則/作、文溪堂1本の魔法の杖だけが友だちの魔女のルマニオさん。 ある日、ケガをした小鳥を見つけます。 どうしていいのかわからなくて困ったルマニオさんは…。「こわい顔の魔女の絵本なんだけど好きなんで…

祈りの龍

雨乞いの行事です。 『雨をよぶ龍 4年にいちどの雨ごい行事』秋山とも子/作、童心社埼玉県鶴ケ島市脚折地区に江戸時代から伝わる、降雨祈願の行事。 一度は途絶えましたが、昭和51年に復活し、今でも4年に1回行われています。竹と麦わらで作られた「龍蛇」…

少女の冒険

15歳のアラビアンナイト。 『これは王国のかぎ』荻原規子/著、KADOKAWA失恋した15歳の誕生日、ひろみは目が覚めたらアラビアンナイトの世界に飛び込んでいた!異世界に迷い込んだ少女の冒険物語。 本当におもしろくてワクワクしながら読んだ思い出がありま…

がまん爆発!

ストレスはためないように。 『ほげちゃん』やぎたみこ/作、偕成社クマのぬいぐるみなのに、カバと言われるし。 ゆうちゃんはちょっと乱暴にあつかうし。 汚れてきたら「きたない」って言われるし。 ほげちゃんは、いろいろと我慢してたんですね。読み聞か…

ことり

気が強くてしっかり者。 『ぼくの小鳥ちゃん』江國香織/著、新潮社雪の朝、ぼくの部屋に迷い込んできた小鳥ちゃんと、ぼくと彼女の物語。ちょっとワガママな小鳥ちゃん。 ラム酒のかかったアイスクリームが好きだったり、ぼくのガールフレンドにやきもちを…

十二の国

強さと賢さ。 『図南の翼』小野不由美/著、新潮社十二国記を夢中で読んでいます。 もうすぐシリーズを読み終えてしまいそうで、ロスになりそう。『図南の翼』は、シリーズ6作目。 表紙を見たらわかるように、気の強い女の子が主人公。 先王がたおれて27年、…

読書会@ネコオドル

5月12日、ネコオドルで読書会を開催しました。 寄居読書会の第12回目です。課題本は中島敦『山月記』 参加者は5名。 めずらしく全員女性の女子会となりました。『山月記』というと高校の授業で読んだという人多いのでは? 私も高校生のときに読みました。 今…

童の神様

いるといい。 『えほん遠野物語 ざしきわらし』柳田国男/原作、京極夏彦/文、町田尚子/絵、汐文社 座敷わらしがいる家は栄えると言われている。 遠野物語「座敷童」の世界を、怪談えほんの名コンビ、京極夏彦×町田尚子で絵本に。町田尚子さんの絵がはっと…

母の愛

母の日を前に。 『ウェン王子とトラ』チェン・ジャンホン/作・絵、平岡敦/訳、徳間書店昔、猟師に子どもを殺された母トラが、憎しみのあまり夜ごと村を襲うようになりました。 困り果てた王は、占い師の予言を信じ、幼い王子ウェンをトラに差し出すことに……

水は巡る

おしよせる。 『みずのこどもたち』阿部海太/作、佼成出版社すべての生命に流れるさまざま水の姿をダイナミックなタッチで幻想的に描いた絵本。阿部海太さんの、すさまじい画力。はじめて読んだとき、私は「こわい」と感じました。 これは大人のための絵本…

賢治の鳥

鳥は美しい。 『宮沢賢治の鳥』国松俊英/文、舘野鴻/画、岩崎書店賢治の作品に登場する鳥を細密画と文章でつづり、賢治の自然への思い、小さな生き物への愛情を伝えます。舘野鴻さんは『つちはんみょう』などの絵本でおなじみの、生物の生態をつぶさに観察…

神様の物語

この本を知っている人に出会いたい。 『ヤマトタケル』氷室冴子/著、森田じみい/絵、集英社ヤマトタケルの物語を、色鮮やかな絵と共に。小学生の頃にはじめて出会った氷室作品は『なんて素敵にジャパネスク!』で、山内直美さんの漫画とあわせて読んでいま…

絵本セラピー

5月6日、ネコオドルで「大人のための絵本セラピー」を開催しました。 絵本セラピストの岡美佐緒さんによる、絵本と癒やしのワークショップです。絵本セラピーは、先生が読んでくださる絵本を聞いて、そのあとワークシートに取り組み、それをグループで共有し…

やっぱり猫はおどる

困ると踊りたくなるのが猫。 『こまったときのねこおどり』いとうひろし/作、ポプラ社なにをやっても失敗してばかりのねこさん。 町をでて森のなかで暮らしていますがそこでもうまくいきません。 でも今日は、ごちそうのねずみをつかまえられて大喜び。 で…

猫はおどる

ねこ+さかな=ねこざかな! 『おどるねこざかな』わたなべゆういち/作・絵、フレーベル館ねこはさかなが好き。 さかなもねこが好き。 で…時々ねこはさかなのなかに入って、ねこざかなになるのです。この奇想天外な発想! もうこの絵本のとりこです。ねこざ…

愛情のリレー

『そして、バトンは渡された』 瀬尾まいこ/著、文藝春秋そこそこ性格がひねくれている私は、本屋大賞とか直木賞とか芥川賞とか「受賞したから読もう」とはならず、どちらかというと「受賞したんだからいい本に決まってるし、私が読まなくても大丈夫でしょ」…

読書会@ネコオドル

4月28日、ネコオドルで読書会を開催しました。 寄居読書会の第11回目です。課題本は武者小路実篤『友情』 参加者は5名。私は今回はじめて『友情』を読んだのですが、読んでも読んでも恋愛のお話で、友情らしくない。『友情』というより『片思い』の方がいい…

フワフワさん

生きるように働くとはこういうことかもしれません。 『フワフワさんは けいとやさん』樋勝朋巳/文・絵、福音館書店フワフワさんは毛糸屋さん。 毛糸を売るだけでなく、編んだ商品を提供したり、編み物教室をしたりと大忙しです。 そんなフワフワさんがある…

一緒に食事を

おいしいお酒を。 『センセイの鞄』川上弘美/著、文藝春秋駅前の居酒屋で高校の恩師の先生と、十数年ぶりに再会したツキコさん。肴をつつき、酒をたしなみ、ゆったりとした2人の時間は流れていきます。 40歳目前の女性と、30と少し年の離れたセンセイの、切…

桜色

少女とりゅうの友情。 『さくらいろのりゅう』町田尚子/作、アリス館いつもひとりぼっちの少女コイシに初めてできた友だちはりゅうでした。 ある日、りゅうがコイシに青いうろこをくれたので、コイシは自分の宝物の桜色の貝と交換します。 そのうろこが、村…

本屋ときがわ町

4月20日、埼玉県ときがわ町のiofficeにて「本屋ときがわ町」がオープンしました。ときがわ町には本屋さんがありません。 そのときがわ町にちいさな本屋さんを町中にたくさんつくり、本の街をつくる「本屋ときがわ町」プロジェクト。 その記念すべき最初の1日…

うちのこ。

久々、うちのこ。 ニャンモナイト。母と娘。 ニャンモナイト。息子。まるい。

夢をのせて走ります

1度は乗ってほしい! 『ぼくはSLパレオエクスプレス』おいかわまゆみ/作、クリハラマリ/絵、秩父鉄道役目を終えて、小学校のかたすみでお休みしていたSL。 ある日、整備されてまた走ることになりました。 いつか走っているSLに乗ってみたい、と言ってくれ…

社会のかけら

とらえどころのないものたち。 『断片的なものの社会学』岸政彦/著、朝日出版社社会学者とは、いったいどんなことをしている人たちなんだろう。テレビで過激な発言をしている人も、大学のあの人も、社会学者だという人はよく見かけるけどその中身をよく知ら…

野菜をそだてる

野菜と一緒に大きくなろう。 『ソフィーのやさいばたけ』ゲルダ・ミューラー/作、ふしみみさを/訳、BL出版ソフィーがいなかのおじいちゃんとおばあちゃんの家で野菜づくりを体験した1年を描いた絵本。 いろいろな野菜が出てきて、四季を通じた野菜づくり…

水の不思議

託された思い。 『みずとはなんじゃ?』かこさとし/作、鈴木まもる/絵、小峰書店昨年5月に92歳で逝去されたかこさとしさん。 これはかこさとしさんが亡くなる直前まで手がけていた絵本です。 絵を手がけたのは、鳥の巣研究でも有名な絵本作家、鈴木まもる…

ネコオドル、次のステップへ。

駅前のチャレンジショップスペースで開店して約9ヶ月。 いろいろな気づきがあります。はじめてみなければわからなかったことは、それはもうたくさんあって、そのチャンスをいただけたことはこの上なく幸運なことでした。チャレンジショップという制度は、開…

日本の神話

大迫力! 『スサノオ』飯野和好/文・絵、パイインターナショナルアマテラスのおさめる高天原で騒ぎを起こし、地上界に追放されたスサノオ。 八岐大蛇から美しい娘クシナダを救うため、大蛇を退治することに。 スサノオと八岐大蛇の闘いをダイナミックに描い…

夢のタッグ

あなたはだあれ? 『こうちゃん』須賀敦子/文、酒井駒子/画、河出書房新社本屋さんで偶然見つけるまで、須賀敦子さんがこんな物語を残していたとは知りませんでした。 須賀さんの洗練された文章と、酒井駒子さんの透き通るような優しい絵。 小さい子どもへ…

猫とピンク

『モンテロッソのピンクの壁』江國香織/作、荒井良二/絵、集英社夢に出てきたピンクの壁。 モンテロッソに行かなくちゃ! 猫のハスカップの旅の物語。江國香織さんの猫絵本。 絵本にはまだあまり興味がなかった20代前半のころ、文庫で手に入れました。 私…