ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫5匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

うちのこ

生後半年をすぎて、やんちゃざかりの女の子ベル。 ある日の夜、やらかしました。気づかないあいだにトイレに入り込んで、閉じ込められてしまったのです。何かすごい物音がする、と思いドアを開けたら、暗闇の中からベルが飛び出してきました。 閉じ込められ…

犬はだめ?

あきらめない。 『いぬおことわり!』H.A. レイ/え、マーガレット・W・ブラウン/さく、ふくもとゆみこ/やく、偕成社イヌは、動物園に行ってみたいと思っていました。 でも飼い主のおじさんに連れられて動物園に行ってみると、「いぬおことわり」と書かれ…

美賀子

女の幕末。 『正妻 慶喜と美賀子』林真理子/著、講談社一条家から一橋慶喜のもとへ嫁いだ美しき姫、美賀子の目線で描いた幕末大河小説。NHK大河ドラマ「青天を衝け」で、登場シーンは少ないもののとても印象深く、気になっていた美賀君。本を探してみたら、…

お客さまのこと

久しぶりにお店のこと。 以前から考えていたことで、最近強く意識する機会がありました。ネコオドルでは、お客さまのことはSNSなどの記事にしないようにしています。こんなお客さまとの会話がありました。 同級生が来てくれて20年ぶりの再会でした。 本の趣…

カカオの車

歴史に残るレースです。 『カカオカー・レーシング』今井昌代/著、ヒグチユウコ/背景画、グラフィック社「カカオカー・グランプリ」が始まる! カカオカーに乗った生き物たちが順位を競います。なんという愛らしさ!テディベア・ぬいぐるみ作家の今井昌代…

猫、靴をはく。

オレを信じろ。 『ガルドンのながぐつをはいたねこ』ポール・ガルドン/作、寺岡恂/訳、ほるぷ出版「長靴をはいた猫」といえば、このガルトンの絵本が一番に思い浮かびます。腕組みをして、オレ様って顔をして。 赤いブーツ(長靴)がよく似合っています。…

砂漠の旅

ラクダとともに。 『水と礫』藤原無雨/著、河出書房新社東京でのドブ浚いの仕事中の事故をきっかけに故郷へと戻ったクザーノは、砂漠のむこうの幻の町へ旅立ったー。第57回文藝賞受賞作。1、2、3と何度も反復して描写される世界。少しずつ矛盾をはらみなが…

いたずら

未知との遭遇。 『いたずらこねこ』バーナディン・クック/ぶん、レミイ・シャーリップ/え、まさきるりこ/やく、福音館書店子猫ははじめてカメを見ました。 ポン!っとたたくと頭がひっこんだ!子猫の好奇心をほほえましく描いた絵本。いたずら子猫といっ…

家のない猫

家っていいもの? 『かねもちのいえのねこといえのないねこ』バーナード・ウェーバー/文・絵、あきのしょういちろう/訳、童話館出版スキャットは、家のない猫です。 お金持ちの家の猫と、どんなところが違うのでしょうか。家猫の暮らしと外猫の暮らしが、…

旅をする本

無人本屋くらんなかさんで購入した本の話です。その前に、くらんなかさんのことを少し。くらんなかさんの本は、ほとんどが寄付で集まった本だそうです。お店の前には「寄付本はこちらに」という箱があり、誰でもいつでも本を寄付することができます。不要に…

無人本屋くらんなか

先日、ときがわ町にある無人本屋「くらんなか」さんに行って来ました。店主さんとは前々から知り合いで、無人本屋の構想段階から話は聞いていたのですが、いろいろあってずっと伺えず、今回が初の訪問でした。 その名のとおり、蔵が本屋になっています。三鷹…

にゃんにゃんにゃん

猫の下僕化計画。 『NNN(ねこねこネットワーク)からの使者 猫だけが知っている』矢崎存美/著、角川春樹事務所今日もミケさんたちは、猫好きな誰かのことをじっと見ている? 猫と人間の出会いを描いた5つのお話。「NNN」ねこねこネットワーク。 すべての人…

猫、踊る!

シャルウィーダンス? 『踊る猫』にゃんこ編集部/編、マイウェイ出版浮世の猫なら、踊らにゃ損々。その名の通り、踊る猫の写真集です。盆踊り、ポールダンス、チアダンスからバレリーニャまで。 ありとあらゆるダンスを踊る猫たち。かわいい!の連続。一瞬…

太陽の奇跡

いつも一緒に。 『クララとお日さま』カズオ・イシグロ/著、早川書房AIロボットと病弱な少女の物語。舞台はいつか訪れる未来なのか、架空の世界なのか。 どこか無機質な雰囲気がこの地球上のことではないようにも感じられます。なんというか、不穏。人々の…

風をつくる

猫のひみつのお仕事。 『ねこの風つくり工場』みずのよしえ/作、いづのかじ/絵、偕成社町を吹く風は、じつは猫たちの秘密の工場で作られています。 猫たちが今日にぴったりの風を作るため奮闘する毎日をえがいた物語。飼い猫も野良猫も、猫はみんなここで…

鳥と草木と

そこにいるかのよう。 『草木鳥鳥文様』梨木香歩/文、ユカワアツコ/絵、長島有里枝/写真、福音館書店梨木香歩による、四季の野鳥と植物をめぐるエッセイ集。画家・ユカワアツコさんが鳥の絵を描いているのは、古い「引き出し」の底。 その「引き出し」を…

洋食好き

行ってみたいお店。 『ねこのようしょくやさん』KORIRI/さく・え、金の星社ねこの洋食屋さん。 ハンバーグが大人気です。定員さんもお客さんも、みんなふっくら、ぽっちゃり。おいしい洋食を食べてたら、そうなりますよね。 幸せそうなふくよかねこちゃんが…

空を自由に

幻想の青空。 『もうひとつの空の飛び方』荻原規子/著、KADOKAWA古典、ナルニア、ジブリまで。 荻原規子さんの「ファンタジーのDNA」を育んだ名作を紹介するブックガイド。『ファンタジーのDNA』を文庫化したもの。 単行本の一角獣のイラストが美しい表紙も…

ブーちゃん

いつの時代も子猫は可愛い。 『ブーちゃん』藤城清治/絵・文、講談社捨て猫だったブーちゃん。 拾われたり、飼い主が変わったり、ほかの家に入り込んだり。「ここがぼくのうちだ」 小さいブーちゃんの、たくましく生きる日々。美しい影絵を作り出す作家・藤…

借りたら返す

約束。 『古文書返却の旅』網野善彦/著、中央公論新社戦後の混乱期、漁村文書を収集・整理し、資料館設立を夢見る壮大な計画のもと、全国から大量の文書が借用された。 しかし、事業は打ち切りとなってしまい、大量の未返却の文書が残されてしまった。 後始…

食べると危険

私も勉強します。 『猫が食べると危ない食品・植物・家の中の物図鑑』服部幸/監修、ねこねっこ大切な猫を、身近にある危険から守るために。 食べると危険なモノの情報を丁寧に紹介しています。当たり前に家の中にあるモノが、猫にとっては危険なモノかもし…

映画館で働く

『幻想電氣館』堀川アサコ/著、講談社趣味はシリトリという古風な高校生スミレは、ある日商店街の映画館に迷い込む。 そこで映写技師に一目惚れしたスミレは、アルバイトを始めることに。 風変わりな特技を持つスミレと、不思議な映画館で出会う不思議な人…

子猫が知る世界の秘密。 『ちいさな島』ゴールデン・マクドナルド/さく、レナード・ワイスガード/え、谷川俊太郎/やく、童話館出版ちいさな島を舞台に、生き物たちと四季の移ろいを描いた絵本。まず最初のページから、詩的な言葉に引き込まれます。 谷川…

魔女が生み出すファンタジー

想像の空を飛んで。 『ファンタジーが生まれるとき 『魔女の宅急便』とわたし』角野栄子/著、岩波書店幼い頃からの体験、童話作家としての歩み。 想像の世界とのつきあい方から、『魔女の宅急便』誕生の裏側まで、角野栄子さんの創作の秘密を垣間見られます…

魅惑の部屋

この世界のすべて。 『ヴンダーカンマー ここは魅惑の博物館』樫崎茜/著、理論社職業体験で県立博物館に行くことになった5人の中学生。 それぞれ別々の仕事を手伝うことに。 博物館にまったく興味のなかった5人の、それぞれの成長物語。魚類、鳥類、哺乳類…

さよなら星の王子さま

表紙の黄色が美しい。 『絵本星の王子さま』サンテグジュペリ/著、池沢夏樹/訳、集英社星の王子さまを絵本で。原作の良さをそのままに、小さな子どもでも読めるようになっています。 イラストも大きく美しく、見ごたえがあります。様々な物語が簡略化され…

ニャンコとねこ

いっしょにいよう。 『ふたりのねこ』ヒグチユウコ/著、祥伝社ぼっちゃんと暮らしていた猫のぬいぐるみ「ニャンコ」。 気づいたら、ひとりぼろぼろになって公園にいました。 公園に住む猫のおんなのこ「ねこ」と出会い、ぼっちゃんを探します。美しい絵と、…

美術館で働く

やるしかない。 『展覧会いまだ準備中』山本幸久/著、中央公論新社新米学芸員の今田弾吉は、日々雑用をこなすことに精一杯で、いまだ自ら企画した美術展を実現させていない。 だが、応援団OBから鑑定を依頼された1枚の絵が、彼の心に火をつけた。大学時代は…

効率よく

読書でスキルアップ。 『スペースキーで見た目を整えるのはやめなさい』四禮静子/著、技術評論社タイトルにぐっときました。 ドキッときた、というべきでしょうか。 スペースキー使ってる…。ExcelとWordを効率的に使いこなすためのノウハウを教えてくれる実…

パリで働く

仕事と暮らし。 『パリの国連で夢を食う。』川内有緒/著、幻冬舎パリの国連で働いていた5年半のあれこれ体験記。川内有緒さんが取材して書いたノンフィクションを読んでいたら、その端々に見え隠れする川内さん自身の生き方にとても興味がわいてきて、この…