ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫5匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

絵本

顔はこわいが

不器用ですから。 『まじょのルマニオさん』谷口智則/作、文溪堂1本の魔法の杖だけが友だちの魔女のルマニオさん。 ある日、ケガをした小鳥を見つけます。 どうしていいのかわからなくて困ったルマニオさんは…。「こわい顔の魔女の絵本なんだけど好きなんで…

祈りの龍

雨乞いの行事です。 『雨をよぶ龍 4年にいちどの雨ごい行事』秋山とも子/作、童心社埼玉県鶴ケ島市脚折地区に江戸時代から伝わる、降雨祈願の行事。 一度は途絶えましたが、昭和51年に復活し、今でも4年に1回行われています。竹と麦わらで作られた「龍蛇」…

がまん爆発!

ストレスはためないように。 『ほげちゃん』やぎたみこ/作、偕成社クマのぬいぐるみなのに、カバと言われるし。 ゆうちゃんはちょっと乱暴にあつかうし。 汚れてきたら「きたない」って言われるし。 ほげちゃんは、いろいろと我慢してたんですね。読み聞か…

童の神様

いるといい。 『えほん遠野物語 ざしきわらし』柳田国男/原作、京極夏彦/文、町田尚子/絵、汐文社 座敷わらしがいる家は栄えると言われている。 遠野物語「座敷童」の世界を、怪談えほんの名コンビ、京極夏彦×町田尚子で絵本に。町田尚子さんの絵がはっと…

母の愛

母の日を前に。 『ウェン王子とトラ』チェン・ジャンホン/作・絵、平岡敦/訳、徳間書店昔、猟師に子どもを殺された母トラが、憎しみのあまり夜ごと村を襲うようになりました。 困り果てた王は、占い師の予言を信じ、幼い王子ウェンをトラに差し出すことに……

水は巡る

おしよせる。 『みずのこどもたち』阿部海太/作、佼成出版社すべての生命に流れるさまざま水の姿をダイナミックなタッチで幻想的に描いた絵本。阿部海太さんの、すさまじい画力。はじめて読んだとき、私は「こわい」と感じました。 これは大人のための絵本…

賢治の鳥

鳥は美しい。 『宮沢賢治の鳥』国松俊英/文、舘野鴻/画、岩崎書店賢治の作品に登場する鳥を細密画と文章でつづり、賢治の自然への思い、小さな生き物への愛情を伝えます。舘野鴻さんは『つちはんみょう』などの絵本でおなじみの、生物の生態をつぶさに観察…

やっぱり猫はおどる

困ると踊りたくなるのが猫。 『こまったときのねこおどり』いとうひろし/作、ポプラ社なにをやっても失敗してばかりのねこさん。 町をでて森のなかで暮らしていますがそこでもうまくいきません。 でも今日は、ごちそうのねずみをつかまえられて大喜び。 で…

猫はおどる

ねこ+さかな=ねこざかな! 『おどるねこざかな』わたなべゆういち/作・絵、フレーベル館ねこはさかなが好き。 さかなもねこが好き。 で…時々ねこはさかなのなかに入って、ねこざかなになるのです。この奇想天外な発想! もうこの絵本のとりこです。ねこざ…

フワフワさん

生きるように働くとはこういうことかもしれません。 『フワフワさんは けいとやさん』樋勝朋巳/文・絵、福音館書店フワフワさんは毛糸屋さん。 毛糸を売るだけでなく、編んだ商品を提供したり、編み物教室をしたりと大忙しです。 そんなフワフワさんがある…

桜色

少女とりゅうの友情。 『さくらいろのりゅう』町田尚子/作、アリス館いつもひとりぼっちの少女コイシに初めてできた友だちはりゅうでした。 ある日、りゅうがコイシに青いうろこをくれたので、コイシは自分の宝物の桜色の貝と交換します。 そのうろこが、村…

夢をのせて走ります

1度は乗ってほしい! 『ぼくはSLパレオエクスプレス』おいかわまゆみ/作、クリハラマリ/絵、秩父鉄道役目を終えて、小学校のかたすみでお休みしていたSL。 ある日、整備されてまた走ることになりました。 いつか走っているSLに乗ってみたい、と言ってくれ…

野菜をそだてる

野菜と一緒に大きくなろう。 『ソフィーのやさいばたけ』ゲルダ・ミューラー/作、ふしみみさを/訳、BL出版ソフィーがいなかのおじいちゃんとおばあちゃんの家で野菜づくりを体験した1年を描いた絵本。 いろいろな野菜が出てきて、四季を通じた野菜づくり…

水の不思議

託された思い。 『みずとはなんじゃ?』かこさとし/作、鈴木まもる/絵、小峰書店昨年5月に92歳で逝去されたかこさとしさん。 これはかこさとしさんが亡くなる直前まで手がけていた絵本です。 絵を手がけたのは、鳥の巣研究でも有名な絵本作家、鈴木まもる…

日本の神話

大迫力! 『スサノオ』飯野和好/文・絵、パイインターナショナルアマテラスのおさめる高天原で騒ぎを起こし、地上界に追放されたスサノオ。 八岐大蛇から美しい娘クシナダを救うため、大蛇を退治することに。 スサノオと八岐大蛇の闘いをダイナミックに描い…

夢のタッグ

あなたはだあれ? 『こうちゃん』須賀敦子/文、酒井駒子/画、河出書房新社本屋さんで偶然見つけるまで、須賀敦子さんがこんな物語を残していたとは知りませんでした。 須賀さんの洗練された文章と、酒井駒子さんの透き通るような優しい絵。 小さい子どもへ…

猫とピンク

『モンテロッソのピンクの壁』江國香織/作、荒井良二/絵、集英社夢に出てきたピンクの壁。 モンテロッソに行かなくちゃ! 猫のハスカップの旅の物語。江國香織さんの猫絵本。 絵本にはまだあまり興味がなかった20代前半のころ、文庫で手に入れました。 私…

カエルのジャンプ

甲斐さんのやさしいまなざし。 『のげしとおひさま』甲斐信枝/さく、福音館書店甲斐信枝さんの絵本は、小さな草花への愛であふれています。 雑草と呼ばれてしまうような、道ばたに生えている草花。 その姿をじっと見つめ、語りかけ、甲斐さんの絵本は生まれ…

ソメイヨシノ

王道の桜絵本です。 『さくら』長谷川摂子/文、矢間芳子/絵・構成、福音館書店ソメイヨシノの1年を描いた絵本。日本で一番見かける桜といったらやっぱりソメイヨシノですよね。 春、花が咲き「あ、ここにも桜の木があったんだ」と思うこと、ありませんか?…

小さくて豊かな絵本

子どもの世界へようこそ。 『ちょうちょのためにドアをあけよう』ルース・クラウス/文、モーリス・センダック/絵、木坂涼/訳、岩波書店ちいさな子どもによる、ちいさな子どもへのアドバイス。 「こんなときはこうするといいよ」 「こんなときはこう言うと…

桜の木で出会いましょう

たくさんの出会いがあります。 『はじめまして』近藤薫美子/作・絵、偕成社一本の桜の木をめぐるさまざまな「はじめまして」。 春には桜の花に集まる虫や鳥。 夏には新緑や小さな実と出会い。 春、夏、秋、冬、それぞれの季節に訪れる出会いを描いた絵本で…

なかよく半分こ

欲張ってはいけませんね。 『おおきなねことちいさなねこ』石黒亜矢子/再話・絵、好学社仲良しの大きな猫と小さな猫が、大きなおにぎりと小さなおにぎりを拾います。 おなかがペコペコの2匹は、どちらが大きなおにぎりを食べるかを巡ってけんかに。 決着が…

ぼくじゃないよ

見てたんだよ。ほんとだよ。 『サンドイッチをたべたの、だあれ?』ジュリア・サーコーン=ローチ/作、横山和江/訳、エディション・エフベンチに置いてあったサンドイッチを食べたのはだれ? それは森のクマの話からはじまって…。 ぼくが語る、話せば長ー…

みんな大好き

猫が増えていきます。 『10ねこ』岩合光昭/著、福音館書店写真家の岩合光昭さんが撮影した猫たち。 ページをめくると、1ぴき、2ひきと増えていきます。猫好きさんに岩合さんを知らない人はいないのではないかと思います。 世界ねこ歩きは必ず録画していたり…

大切なあなたへ

旅立つあなたへ。 『はじまりの日』ボブ・ディラン/作、ポール・ロジャース/絵、アーサー・ビナード/訳、岩崎書店ボブ・ディランの「Forever Young」は、子どもを思うあたたかい名曲です。その歌詞を詩人アーサー・ビナードが日本語訳し、素敵な絵本にな…

子猫絵本の名作

きれいな水色に子猫が映えます。 『ちいさなねこ』石井桃子/さく、横内襄/え、福音館書店美しい表紙に、まずため息。 お話を読んで、またため息。 本当にすばらしい絵本です。小さな猫の、大冒険。 ハラハラしながら読んで、ほっと安心して終わる。 「行っ…

猫と過ごす時間

手に取ると泣いてしまう。 『てつぞうはね』ミロコマチコ/著、ブロンズ新社ミロコマチコさんが、愛猫てつぞうとの日々を描いた絵本。 猫好きなら誰もが手に取り、誰もが泣いた、そんな絵本です。猫にはそれぞれ個性があって、同じ子は1匹もいません。 我が…

お気に入りの傘

雨ですね。 『ぽつぽつぽつだいじょうぶ?』しもかわらゆみ/作、講談社雨が降ってきました。 動物たちはそれぞれお気に入りの傘をさしています。 ねずみさん、うさぎさん、くまさん、みんなどんな傘をさすのでしょうか。けんかしていたたぬきさんときつねさ…

猫が時間をお知らせします

いえいえ、時間はおしえてくれませんよ。 『ねこどけい』きしだえりこ/さく、やまわきゆりこ/え、福音館書店鳩時計の鳩と遊びたい猫のねねこ。 ちょっかいを出したら時計が壊れてしまいました。 ことちゃんが時計屋さんで直してもらって、おまけにねねこに…

凛と美しい花

泥の中から咲く美しい花です。 『ハスの花の精リアン』チェン・ジャンホン/作・絵、平岡敦/訳、徳間書店湖の舟の上で一人暮らす貧しい漁師のローおじさん。 ある日助けたおばあさんからもらったハスの種を植えて育てると、つぼみの中からリアンという女の…