ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

絵本

ピャ!

ママの誕生。 『ピヤキのママ』ペク・ヒナ/作、長谷川義史/訳、ブロンズ新社ニャンイという厄介ものの猫がいました。 ある日、大好物のうまれたてのたまごを食べたところ、日に日におなかがふくらみます。 そして出てきたのは、う○こではなく、ひよこ。 「…

バッファロー

永遠に結ばれる。 『バッファローのむすめ』ポール・ゴーブル/さく、もりしたみねこ/やく、ほるぷ出版狩りの名人として知られている若者。 仲間に肉が必要な時はバッファローの群れを見つけて狩りをし、感謝の祈りを捧げていました。 ある日、バッファロー…

ふたり

日本版トムとジェリー。 『ふたり』瀬川康男/作、冨山房猫とねずみ。『いないいないばあ』の絵でおなじみの瀬川康男さんが描いた猫絵本です。とても美しく細密な版画なのに、大胆でユーモラス。追いかけて、追いかけられて、敵対してそうなのに、結局いつも…

空飛ぶねこ

気球に乗ってどこまでも。 『ききゅうにのったこねこ』マーガレット・ワイズ・ブラウン/さく、レナード・ワイスガード/え、こみやゆう/やく、長崎出版ねずみに追いかけられてばかりいたこねこ。 ある日こねこは気球に飛び乗り、ねずみのいない所へ行くこ…

とりとねことうた

ぼくのために歌ってよ。 『 うたえなくなったとりとうたをたべたねこ』たなかしん/絵・文、竹澤汀/歌、求龍堂窓辺の鳥に恋をした黒猫と、歌えなくなった鳥の、切ないラブストーリー。鳥が歌えなくなったことには理由があって。 だんだんと鳥に近づいていく…

いるんです。

それだけでいい。 『ねこいる!」たなかひかる/作、ポプラ社ねこがいるか、いないか。本当にそれだけなのです。 ねこ、いる! それだけを楽しむ絵本なのです。猫圧とでも言うのでしょうか。「猫である」ということだけをとにかく主張してくる絵本。大好物で…

そっと見まもって。 『BとIとRとD』酒井駒子/作、白泉社ちいさな女の子、□(しかく)ちゃん。8編のショートストーリーで綴られた美しい大人の絵本です。子どもにしか見えない世界というのはきっとあって、それは空想とかあっちの世界とかではなく、自…

部屋の音

世界は音であふれている。 『おへやのなかのおとのほん』マーガレット・ワイズ・ブラウン/文、レナード・ワイズガード/絵、江國香織/訳、ほるぷ出版風邪をひいて寝ている子犬のマフィン。 目をとじて耳をそばだてると、家の中のいろんな音がきこえてきま…

ねこよみ

ねこまた絵巻。 『ねこまたごよみ』石黒亜矢子/作・絵、ポプラ社ねこまたごよみは2月からはじまります。 猫の妖怪・ねこまたの五つ子家族とめぐる1年間のおはなし。なぜ2月からなのか。 それは猫好きならばわかりますよね。とっても密度の濃い絵本。 見れ…

ラブレター

もちろん猫も。 『ラブレター』ヒグチユウコ/絵と文、白泉社少女、猫、たまご、夢…。 美しい32枚の絵と言葉で綴られた小さな絵本。1、2、3、4。 1、2、3、4。4枚めくるとリセットされる、美しく妖しく不思議な世界。そっと秘やかに開きたくなるのは、その大…

馬と娘

美しい馬の物語。 『野うまになったむすめ』ポール・ゴーブル/さく、じんぐうてるお/やく、ほるぷ出版馬が好きで、馬の気持ちがわかる不思議な力をもった娘がいた。 いつものように馬たちと草原ですごしていたある日、雷をともなった嵐に追われて、娘と馬…

雪の楽しみ

まっしろ。 『ゆきふふふ』ひがしなおこ/さく、きうちたつろう/え、くもん出版東&木内コンビの「きせつのおでかけえほん」。 美しい絵とリズミカルな言葉がとっても素敵なシリーズです。これは、冬の絵本。雪の日には、特別な楽しさがある。 雪を丸めて、…

こわがりなトラ

なにがこわいの? 『こわがらなくていいんだよ』ゴールデン・マクドナルド/さく、レナード・ワイスガード/え、こみやゆう/やく、長崎出版とってもこわがりなトラのこは、いつもがたがたふるえていました。 「なにもこわがらなくていいんだよ」と、お父さ…

ようこそ、トラ!

とら年ですね。 『おちゃのじかんにきたとら』ジュディス・カー/作、晴海耕平/訳、童話館出版お茶の時間に、突然ソフィ-の家を訪ねてきたとら。 おなかが空いているというとらを、ソフィーたちは快く招き入れます。 とらは、ソフィの家の食べ物や飲み物を…

ぼうしつき

ずっといっしょ。 『わたしのマントはぼうしつき』東直子/作、町田尚子/絵、岩崎書店ふちのところがふさふさの、お気に入りの赤いマント。 雨がふっても雪がふっても、いつでも一緒。 悲しくっても恥ずかしくても、帽子をかぶれば大丈夫。くまと、うまと、…

白猫のクリスマス

わたしのサンタさん。 『サンタクロースのしろいねこ』スー・ステイントン/文、アン・モーティマー/絵、まえざわあきえ/訳、徳間書店世界で一番北にあるサンタクロースの家には、雪のようにまっしろな猫スノウがいます。 あるクリスマスイブのこと、スノ…

サンタさんのだっこ

ぎゅっ。 『だっこさんかいサンタクロース』角野栄子/作、よしむらめぐ/絵、小学館今日はクリスマスイブ。 サンタさんがちゃんと来てくれるか心配なアコちゃんとクマちゃんとトラトラちゃん。 みんなで一緒に、サンタさんをお迎えする準備をします。サンタ…

チュチュ

もちろん踊ります。 『ちびねこのチュチュと、スプーンのあかちゃん』二宮由紀子/作、牧野千穂/絵、岩崎書店ちびねこのチュチュは、スプーンさんの家に生まれた赤ちゃんを見に行くことになりました。黒猫のチュチュ、スプーンのあかちゃんに会いに行って、…

本屋ねこ

本屋のねこはマイペース。 『ほんやねこ』石川えりこ/作、講談社本屋のねこが窓を閉め忘れて出かけてしまったある日の夕暮れ。 窓から強い風が入りこみ、本の中から物語の登場人物たちを窓の外へ吹き飛ばしてしまいました。何も知らずに散歩していた本屋の…

バレエねこ

くるっとまわれ。 『バレエのおけいこ』石津ちひろ/文、庄野ナホコ/絵、ブロンズ新社バレエ教室に通いはじめた黒猫のミイさん。 おけいこは楽しいけれど、ピルエットがちっともうまくまわれません。 そんなある夜、ぬいぐるみのクマ先生がおけいこをつけて…

オシャレ

キレイだね。 『おしゃれねこ』工藤直子/ぶん、小沢良吉/え、サンリードおしゃれが好きなおしゃれねこ。 街のみんなは褒めてくれるのだけど、ぼさねこは「よっ」と言うだけ。 ぼさねこに褒めてもらいたいおしゃれねこ。 とびきりのおしゃれをするために、…

チリとチリリとおどる猫

ねこのお祭り。 『チリとチリリ よるのおはなし』どいかや/作、アリス館チリとチリリはおはやしの音に誘われて、自転車で出かけていきます。 黒猫のドリンクスタンドでおつきみドリンクを飲みました。 すると・・・。どいかやさんのチリとチリリシリーズ。 …

狼のうた

ともに生きたい。 『オオカミのうた』ポール&ドロシー・ゴーブル/作、大中弥生子/訳、ほるぷ出版探検に出て道に迷ったインディアンの子ども達と、ハイイロオオカミの物語。細やかで繊細で、平面的にデザインされながらも躍動感のある絵。 不思議な魅力あ…

ハロウィン

星座をぬけて。 『 ハロウィーンの星めぐり 夜に飛ぶものたち』ウォルター・デ・ラ・メア/詩、カロリーナ・ラベイ/絵、海後礼子/訳、岩崎書店子どもたちが、トリック・オア・トリートにでかけるころ。 夜空には、星がいっぱい…そして、魔女もいっぱいです…

怪物

どこいくの? 『怪物園』Junaida/著、福音館書店怪物園は、はるかいにしえの時代から、たくさんの怪物たちをのせて、長い長い旅を続けていました。 ある静かな夜、怪物園がうとうと居眠りしたすきに、開け放しの玄関から怪物たちが外の世界へと抜け出しまし…

おどろう

犬と一緒に。 『ぼくとおどりませんか』エズラ・ジャック・キーツ/作、西園寺祥子/訳、ほるぷ出版もしもしー、ぼくといっしょにおどりませんか? 猫が犬に声をかけて、2匹のおどりがはじまります。色とりどりの衣裳を身にまとい、世界中のおどりを踊る犬と…

ねこの恩返し

歌って踊る。 『おけさねこ』ゆきのゆみこ/文、赤坂三好/絵、チャイルド本社佐渡島の海辺に「にすけや」という魚屋さんがありました。 あるときからさっぱり繁盛しなくなってしまい、夜逃げすることに。 にすけさん夫婦は、16年かわいがってきた猫のあさに…

空飛ぶ猫

会いに行くよ。 『空猫アラベラ』アティ・シーヘンベーク・ファン・フーケロム/作、野坂悦子/訳、本作り空Solaアラベラは、8年も猫天国で暮らしている「空猫」。 あるときアラベラは飼い主のおばさんに会いたくなり、「宇宙カゴ」に乗っておばさんのもとへ…

黒猫は本が好き

おすすめ本あります。 『くろねこのほんやさん』シンディ・ウーメ/文・絵、福本友美子/訳、小学館本を読むことが何よりも好きな黒猫。 ある日、とある小さな子どもの本屋さんで働くことになりました。黒猫の本屋さん!「本屋さんと猫」の絵本や児童書はい…

帽子のなか

こだわってます。 『わたしのかみがた』樋勝朋巳/作、ブロンズ新社帽子のなかの髪型は、もしゃもしゃのてっぺんを三つ編みでくるくる囲った、鳥の巣のような髪型です。 どうしてこの髪型をしてるかというとね…。自分らしくあることを大事にする心と、他者へ…