2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧
2019年最後のブログは、ちょっとだけ振り返りを。今年はなんといっても、チャレンジショップ卒業からの新店舗開店。 移転先は元たばこ屋さんだった、小さな小さな店舗です。1週間に1,2日だけの営業になりましたが、その分、本ともお客さまともきちんと向き…
今年最後の本の紹介です。 『虹いろ図書館のへびおとこ』櫻井とりお/著、河出書房新社いじめがきっかけで学校に行けなくなった、小学6年生の火村ほのか。 たどり着いたおんぼろ図書館でみどり色の司書、謎の少年、そしてたくさんの本に出会い、ほのかの世界…
文明開化の音がする。 『アイスクリン強し』畠中恵/著、講談社江戸から明治に変わり、文明開化の音が聞こえる東京。 念願だった西洋菓子店を開いたミナこと皆川真次郎の元に、甘いお菓子を求める「若様組」がやっかいな騒動と一緒にやってくる!チヨコレイ…
袋があったら入ります。 『そらとぶそりとねこのタビー』C・ロジャー・メイダー/作・絵、齋藤絵里子/訳、徳間書店ある真夜中、ねこのタビーがひょいっと入ったからっぽの袋は、サンタさんの袋でした。 いつのまにかサンタさんのおうちへ来てしまったタビ…
ワイズ・ブラウンのクリスマス絵本。 『ちいさなもみのき』マーガレット・ワイズ・ブラウン/さく、バーバラ・クーニー/え、かみじょうゆみこ/やく、福音館書店森のはずれに、さみしく立つ1本の小さなもみの木。 冬になると、とある家に運ばれてクリスマ…
12月8日、寄居読書会でした。 前回に引き続き、アトリエ・リカさんにて。 2階の、アンティーク家具に囲まれた素敵な小部屋です。第18回目、課題本はディケンス『クリスマス・キャロル』、村岡花子訳。 今回も写真を撮り忘れたので、主催佐藤さんのブログから…
違いがわかる大人になりたい。 『ちがいがわかるいきもの図鑑』成島悦雄/監修、小林万里子・仲島綾乃/絵、高橋書店タヌキとアライグマの違い、わかりますか?違うことはわかるけど「どう違うの?」って聞かれると答えられなかったり。そんな曖昧な認識のな…
名コンビのクリスマス。 『ぐりとぐらのおきゃくさま』中川李枝子/さく、山脇百合子/え、福音館書店ぐりとぐらが雪の上に見つけた大きな足あとは、自分たちの家までつづいていました。 しかも、玄関には真っ赤なコートが…。 みんな大好きぐりとぐらの、ク…
運命には、時間も距離も関係ない。 『マチネの終わりに』平野啓一郎/著、文藝春秋3年位前に出会った本。 読み終えた時の感覚を忘れられません。 あまりにも深く意識を持っていかれてしまって、すべての感覚を現実に取り戻すのに時間がかかりました。上質な…
1人でいいから会いたい。 『100にんのサンタクロース』谷口智則/作・絵、文溪堂あるところに100人のサンタクロースが住むまちがありました。 サンタさんは100人みんなで協力してクリスマスの準備をします。 そしてみんなにプレゼントを配り終わっ…
心の中で「高里くん」と呼んでいます。 『白銀の墟 玄の月』全4巻、小野不由美/著、新潮社早く続きが読みたい、でも読み終えたくない、というせめぎ合い。 少しずつ読み進めたけど、最後の数章はもう止められず、寝不足覚悟で深夜まで読んでしまいました。1…
12月7日、群馬県桐生市の有鄰館で開催中の手づくり布の絵本全国コンクール展へ行ってきました。2年に1回開催されるこのコンクール、今年は11回目。 私は第8回目から毎回訪れています。会場の有鄰館は桐生市指定重要文化財に指定されている11棟の建物群で、歴…
エルメスは言葉を話す二輪車です。 『キノの旅』時雨沢恵一/著、KADOKAWAキノとエルメスの旅の物語。都内の学校図書館に勤めていた頃、このシリーズは生徒たちに人気で、イラストも素敵だったので気になっていたものの、読んだことがありませんでし…
ターシャの猫本。 『こねこのクリスマス』ターシャ・テューダー/絵、エフナー・テューダー・ホールムス/作、辻紀子/訳、いのちのことば社フォレストブックス自然豊かな森の中で昔ながらの伝統を大切に暮らしていた絵本作家のターシャ・テューダー。 絵本…
旅も猫も大好き。 『世界の美しい街の美しいネコ』小林希/著、エクスナレッジ世界中の美しい街と猫をめぐる旅。旅エッセイで知られる小林希さん、私にとっては猫旅本作家さんです。 『日本の猫宿』はもちろんのこと、『週末島旅』は表紙が猫ですからね。こ…
ブルガリアの昔話です。 『金の鳥』八百板洋子/文、さかたきよこ/絵、BL出版王に命じられて金の鳥をさがす旅にでた三人の王子。 途中で出会ったおじいさんの忠告をきいた勇気ある末の王子は…。古くからの昔話の要素がたくさんつまっています。 読みなが…
美しい図鑑です。 『子どもと一緒に覚えたい道草の名前』稲垣栄洋/監修、加古川利彦/絵、マイルスタッフ歩いているとよく見かける道草を、華麗なボタニカルアートとたくさんの写真で丁寧に紹介。美しい表紙と手触りの、飾っておきたくなる上質な本です。ア…
動物たちが教えてくれる人生の教訓。 『ラ・フォンテーヌ寓話』ラ・フォンテーヌ/作、ブーテ・ド・モンヴェル/絵、大澤千加/訳、洋洋社17世紀のフランスの詩人ラ・フォンテーヌは、皇帝ルイ14世の王太子に「人生の教訓を学んでもらいたい」との思いで…