ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫5匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

地名謎解き散歩

ネコオドル開店記念で、ネコオドルで出会える本の紹介。
今日は埼玉本。

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『埼玉地名ぶらり詠み歩き』沖ななも/著、さきたま出版会

地名にまつわるエッセイ。
学術的な解説ではなく、「へえー」と関心しながらさらりと読めるのがポイントです。

寄居町にも変わった地名がたくさんあります。
風布、男衾、波久礼…。
地元の人じゃないと読めないですよね。

地名の不思議を謎解きながら、ぶらりと散歩。
そんなラフさが魅力の埼玉本です。

平和への旅

開店記念で、今週もネコオドルで出会える本の紹介を。
今日は、いま話題の絵本。

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『ジャーニー国境をこえて』フランチェスカ・サンナ/作、青山真知子/訳、きじとら出版

戦争から逃れ、安心して暮らせる場所をめざして旅にでる母と子。
重いテーマですが、童話のような可愛らしい絵とストーリーで、シリアスさを軽減しています。

私がこの本に出会ったのは日本語版が発売される前、いたばし国際絵本翻訳大賞の課題本としてでした。
友人が毎年挑戦している翻訳コンクール。
英語版の絵本に友人がつけた日本語訳で読み、深く心に染みたのを覚えています。

難民という難しい問題を子どもたちにどう伝え、どう受け止められるか。
特に日本の子どもたちには、遠い国のファンタジーのようなお話かもしれません。
でも、それでいいんだと思います。

今はファンタジーの世界のちょっと怖い冒険のお話でも、何度目かに読んだときに、「これは現実に起こっていることなんだ」と気づく日が来るかもしれない。そのときに、大人がきちんと話してあげられること。
それが大事なのかなあと思います。

絵本がすべてを伝える必要はない。
そんなことを考えさせてくれた、素晴らしい絵本です。

本屋ときがわ町

8月18日、第5回「本屋ときがわ町」に出店しました。
埼玉県ときがわ町のiofficeにて行われる、ときがわカンパニーさん主催のブックイベントです。
ネコオドルは3回目の出店です。

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今回は7店もの出店者があり、同時開催のワークショップには大学生がグループで参加していたので、とても賑やかな雰囲気ではじまりました。

私が持って行った本は、新刊と古本。
他の出店者さんは古本が多いので、新刊は勝負どころです。

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古本は、前回からちょっとだけ本を入れ替えました。
アート系の本はいつも人気なので、だんだん手持ちが減ってきています。
自分が文庫ばかり買うので、文庫だけ充実度が高い…。

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新刊は、この日のワークショップが「言葉」をテーマにしたものだったので、言葉から関連した本を多めに選びました。

大学生たちは辞典シリーズに興味を持ってくれていましたが、学生さんが買うにはちょっと贅沢な本だったようで、みなさん最終的には古本を選んでいました。

いろいろと勉強になる本屋ときがわ町
次回は9月15日開催のようです。
私は残念ながら参加できませんが、またの機会に出店したいと思います!

糸で紡ぐ物語

糸の彩り。

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『刺繍小説』神尾茉利/著、扶桑社

物語のなかに登場する刺繍するシーン。
そこから妄想をふくらませて作り上げた刺繍作品は、物語の世界を鮮やかに彩ります。

1年くらい前に読んだ群ようこさんの『れんげ荘』にも刺繍のシーンが登場するのですが、とても印象的だったので、その再現作品もあって嬉しくなりました。

登場人物を動物化した刺繍の章には、先日の読書会で読んだ向田邦子さんの『思い出トランプ』収録の「かわうそ」厚子さんがあり、おもわずにんまり。みんなでサイコパスだと言っていたあの厚子さん、とてもキュートなかわうそになっています。

こんな風に、小説のなかで出会ったシーンや人物と再会できるのは、とても楽しい。

素敵な刺繍を見てから、その小説を読み始めるのもいいですよね。
本との出会いを演出してくれる、ブックガイドとしても活躍しそうです。

びしょぬれサイコー!

バババババッ!

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『どしゃぶり』おーなり由子/ぶん、はたこうしろう/え、講談社

暑い夏の日。
モクモクと雲がたちこめ、どしゃぶりに!
雨の音、雨のにおい、たくさんの雨粒。
突然の夕立ちと、それを全身で楽しむ男の子の、さわやかで臨場感あふれる絵本です。

表紙がまず素敵です。
雨の中「楽しい!」という男の子の気持ちが伝わってきます。

はじめて読んだとき、私は最後のページでホッとしました。
全身びしょびしょになっておうちに帰って、おうちの人に怒られないかな…と心配してしまったのです。
親目線で読んでいたんですね、私。
でも最後まで楽しい気持ちで読みきれました。

どこまでも「楽しい!」気持ちでいられる、素敵な絵本。
声に出して読んであげたくなる絵本です。

人生を変えた本屋さん

表紙の猫がいいですね。

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『人生を変えた本と本屋さん』ジェーン・マウント/著、清水玲奈/訳、エクスナレッジ

その名のとおり。
世界中の素敵な本屋さんと読書家の人々の愛読書をイラストで紹介するオシャレな1冊。

ぺらぺらとめくってみて、はじめてこの本の素敵さがわかります。
本や本屋さんを紹介する本はたくさんありますが、この本にはそれだけではない魅力がある。
「情報だけでなく彩りを」という、ネコオドルが扱う本のセレクトポイントにぴったりはまるキラキラがあるんです。

ジェーン・マウントさんは本を題材にしたイラストレーター。
本への愛があふれんばかりに伝わってきます。

ふと開いたページからゆったりと読むのにぴったりの、毎日手にしたくなる1冊です。

ネコオドルオープン!

8月13日、ネコオドル新店舗オープンでした。

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9時頃から店内の掃除や棚の手入れなどをはじめていたら…。
今まで一度もお店に出てこなかったうちのこが来て、離れようとしません。

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しゅん。何かを感じ取ったのでしょうか。

開店してもその調子でよろしく!と思っていたのですが、お客さまの前には出てきませんでした…。

そんなこんなでのんびり準備してたら、いつの間にか10時に。
オープンの時間です。
セレモニーがあるわけでもなく、のんびりと開店しました。

5畳ほどのスペース。
ちいさなちいさなお店です。
自分が選んだ約500冊の本に囲まれて、幸せにひたっていると、友人知人がお祝いに駆けつけてくれました。
不思議なのは、みんな時間がかぶらないこと!示し合わせたかのようにかわりばんこで、そのおかげでひとりひとりとゆっくりとお話ができました。

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友人からお花も届きました。本当にありがとう。

ふと気づいて立ち寄ってくださったり、SNSで見て来てくださったり、ウワサを聞きつけてきてくださったり、さみしいと感じることなく、あっという間にオープン日を終えることができました。

これからが本番。
「これからの野望は?」と聞かれて、「細く長く続けること」と答えました。
まずは1周年を目指して。
がんばります!


今後の開店予定〈8月〉
19日(月)10時~16時
20日(火)10時~18時
25日(日)10時~13時(14時~読書会です)

※18日(土)は、本屋ときがわ町に出店します。
https://tokigawa-company.com/book-town-tokigawa-5th_190818/