ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

地名から

雀の宮。

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『風と双眼鏡、膝掛け毛布』梨木香歩/著、筑摩書房

地名から喚起され、想起された世界を描くエッセイ集。

はじめの地図に、「雀宮」という地名を見つけて、気になった1冊。
寄居町の荒川沿いの崖の上に、「雀宮公園」という公園があるんです。
雀宮公園は七代目松本幸四郎別邸跡地で、もう長いこと放置されていたのですが、数年前から町が整備をして、今は憩いの場となっています。

この本に登場する「雀宮」と寄居町の「雀宮」は、関係あるのか、ないのか。
川の氾濫を鎮めるために水神を祀った雀宮神社の話は、寄居の荒川沿いの雀宮にも、なにか通じるものを感じます。

地名から土地をめぐるエッセイは興味深い。
梨木香歩さんの著作の中に、身近な(でも違う場所)名前が登場したのがなんだか嬉しい、そんなエッセイです。

黒猫と暮らす

本名はくろあんです。

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『黒猫ろんと暮らしたら』AKR/著、KADOKAWA

5年前、保護猫だった黒猫のろんと出会って、ねこ飼いデビュー。
いろんなイメージを覆してくれる、黒猫ろんとの日常を綴ったコミックエッセイ。

黒猫はクールなイメージだけど、実際は人懐っこくてさみしがりや。
元野良猫だけど、初日からいっしょのお布団で寝ちゃう。
「そう来るか!」という驚きをそのままコミックにした感じです。

そうそう、あるある、と、ニヤニヤしながら読む猫飼いさん多発してそうです。

うちの黒猫は、わかりにくいさみしがりや。
もっと素直になれよ、と言いたくなるのを堪えて、甘えベタな様子にキュンっとしてます。

黒猫好きにはたまらない1冊です。

てぬぐい

そのポテンシャル。

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『かまわぬの手ぬぐい使い方手帖』河出書房新社

いろいろな使い方ができる1枚の布、手ぬぐい。
手ぬぐいの使い方、楽しみ方のアイデア満載の1冊です。

マスクやお買い物バックなど、今まで使い捨てだった物を見直しはじめた今だからこそ、手ぬぐいの魅力を再発見したい。
結んで縫って、ひと手間加えるだけでいろいろな用途に使える万能さが魅力です。

この本を読むと、手ぬぐいのポテンシャルの高さがわかります。

人気店「かまわぬ」の手ぬぐいは、色柄豊富で、お気に入りの1枚がきっと見つかるはず。
家に眠っている手ぬぐいも、今こそ出番かもしれません。

クローゼットのなか

着ることは生きること。

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『LILY'S CLOSET』石田ゆり子/著、マガジンハウス

石田ゆり子さんのクローゼットのなか。
おしゃれと暮らし、石田ゆり子さんの生き方が見えてきます。

猫と犬と暮らす石田ゆり子さん。
Instagramを見るのが毎日の楽しみになっています。
家具や雑貨などもこだわりの好きなものに囲まれて居心地の良さそうなお家は、とても素敵で憧れです。

そんなゆり子さんのクローゼットの中を見せてくれるなんて、なんて贅沢な本なのでしょう!

上質な服に包まれた暮らし。
身につけるもので、生き方が見えてしまうのかもしれません。

自分を安っぽく、ちっぽけなものにしないように。
私も服選びの時間から大事にしたいと思います。

雨と猫

雨を楽しむ。

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『ぴっちゃんぽっちゃん』accototo/さく・え、大日本図書

雨降りの日、お散歩しているこねこのプチュ。
雨のなか、いろいろなお友達に出会います。

猫はぬれるのが苦手だけど、雨の日にお散歩したら、こんな出会いがあるのかも。
かたつむりやカエル、雨宿りをしている小鳥たちとの楽しそうな様子が伝わってきます。

今年の梅雨は長かったですね。
こんな絵本があれば、雨の日も楽しくなりそうです。

リズミカルで読み聞かせにもおすすめの猫絵本です。

仕事本

2020年4月の日記。

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『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』左右社

緊急事態宣言が発せられた日から始まる、77人の様々な職業の人々の日記。
仕事をテーマにした本であり、新型コロナウイルスと向き合うすべての人々が過ごした日常の記録でもあります。

パン屋さん、ごみ清掃員、ミュージシャン、漫画家、医者、教師、保育士…
それぞれの、コロナ禍との向き合い方。

まだついこの間の出来事で、今もその延長線上にいるから、冷静には読めない本でした。

とまどい、不安、怒り、諦め、祈り…
色々な思いがわき上がってきます。

この日々が、いつまで続くのか。

いつか「あんな頃もあったね」と懐かしみながら読める本になってほしい。

貴重な記録本です。

山で猫と

こんな暮らしがしてみたい。

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『五十八歳、山の家で猫と暮らす』平野恵理子/著、亜紀書房

母を亡くしたあと、八ヶ岳の麓の家に猫を連れてやってきた。
1年だけのつもりが、いつの間にか2年余り。
美しい四季、山暮らしの不便さ、ご近所さんとのおつき合い、厳しい冬。
山の家での暮らしをまるごと綴ったエッセイです。

自然豊かな山村で猫と暮らす。
なんて素敵なんだろう!と思ってページをめくったら、いきなり虫のお話。
そうですよね、自然豊かな場所っていったら、虫がいますよね。
憧れの暮らしへの道のりは遠い…。

猫よりも、牛や鳥、鹿や虫などの話題が多いような気もするのですが、山の家での暮らしを選んだきっかけが猫だったというのですから、これはもう完全に猫の本です。

そして、母を亡くした喪失を受け入れるまでの日々を綴った本。

こんな猫との暮らし、してみたい。
憧れが募るエッセイです。