ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、保護猫5匹と暮らしています。本屋さんになるための修行中。

冒険の相棒

大好きな酒井駒子さんの絵本。

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『はんなちゃんがめをさましたら』酒井駒子/ぶん・え、偕成社

子どもにとって、いつもは寝ているはずの時間に目を覚ますことは、大冒険。
そんなドキドキが伝わってくる、静かな優しい絵本です。

私が「あるある!」と思ったのは、猫のこと。
夜中に目を覚ましたはんなちゃんに、ずっと付き添っている猫。

猫ってそうなんですよね!

夜中に目が覚めてトイレに行くと必ず着いてくるし、ドアを開けると目の前に座ってたりする。

猫も真夜中の特別な空気感がわかっていて、一緒に楽しんでるんだと思います。

とてもかわいらしい絵本です。

忘れられない約束

大学生の頃は江國香織さんの本を読みあさってました。

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冷静と情熱のあいだ Rosso』江國香織/著、KADOKAWA

はじめて江國香織さんの作品と出会ったのは高校の図書室で、『きらきらひかる』でした。その時は大人の恋愛小説にあまりピンとこなかったのでした。

大学生になり、童話的な作品との出会いから徐々に江國作品にのめり込んでいき、この『冷静と情熱のあいだ』に出会いました。

別れたあとも心に残るひとつの約束。

当時はやっぱり、大人の恋愛のイメージでした。
別れたあとに、約束を何年も覚えていられるとか、相手も覚えている確信はないのに自分は約束を守るとか、そんなことすべてが、当時の私には想像もできない世界だったんですよね。
20歳の私にとって30歳はすごく遠くて、20歳の恋愛を30歳の私が忘れられないでいるなんてありえるだろうか?10年は果てしなく長い時間に思える。
ある意味、ファンタジーの世界だったんです。

でも今、主人公のあおいの年齢を過ぎて、いろんな経験を経てきて、この本を読むと、ありえないことじゃないな、と思えます。

30歳を越えた今でも、20歳の頃の恋愛はそんなに遠くない過去のこととして胸に刻まれているし、10年なんてあっという間でした。

私のように、若い頃に読んだ人は、主人公のあおいの年齢を越えてから、また読んでみてほしいなと思います。昔とは違ったリアルがあると思います。

猫の不思議な世界

昨日はブログ休んでしまいました。

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『せかいいちのねこ』ヒグチユウコ/絵と文、白泉社

ヒグチユウコさんの描く猫はクセになります。
繊細だけど力強い描写で、ずっと見ていられる。
それでいてお話もいいのです。

登場する猫たちには、モデルがいるようです。
うちのこも描いてほしいなぁという妄想が広がります。

猫の不思議な世界、ヒグチワールド、堪能できます。

うちのこ。

母が「敬老の日だから」と、うちの長老猫に買ってきたクッションベッド。

最初は全く見向きもせず…。

でも、3日目にして、ようやく入ってくれました。

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よかったね。

ピッタリサイズ。
1日中寝ています。

でも、

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あれ。

気づいたら、娘にとられてました。

気に入ってくれたなら、よし!

増えていく本

いろんな方からのプレゼントもあって、私は5冊も持ってます。

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星の王子さまサン=テグジュペリ/作、内藤濯/訳、岩波書店

フランス生まれの名作。
「たいせつなことは目に見えない」
このセリフで有名です。

子どもと大人とでは、読み方や感じ方が変わる本だと思います。時事的な比喩なども織りまぜられているので、大人になってから初めて読んだ人には、少し教育的だったり風刺的に感じる部分が強いかもしれません。

でも、これは星の王子さまと不時着した飛行士の、美しい物語。
子どもに純粋な心で読んでほしい物語です。

今はいろんな出版社から、いろんな訳者の『星の王子さま』が出版されています。
池澤夏樹訳の集英社版や、河野万里子訳の新潮社版なども持っていますが、私はやっぱり岩波書店内藤濯さんの訳したものが好きです。

ウワバミは、ウワバミじゃないと、しっくりこない。

読み比べてみるのも面白いかもしれません。
新しい発見もできそうですよね。

プレゼントにも喜ばれる本ですが、気をつけないと、私のように何冊も持ってる人もいるかもしれませんよ。
それくらい、贈りたくなる宝物のような1冊です。

あったらいいな

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『あるかしら書店』ヨシタケシンスケ/著、ポプラ社

こんな本屋さんあったらいいな。
でも、こんな本があったらどうするよ?

どんな本でも出てくる夢のような本屋さんの本。
ヨシタケシンスケさんの溢れる想像力がとまりません。
ヨシタケワールドが堪能できます。

本当にあったらちょっと困るかもな本もたくさん。

本好きにはたまらない1冊。

裏と表

ヤマネコも猫です(ФωФ)

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『ウラオモテヤマネコ』井上奈奈/絵と文、堀之内出版

表紙の手触り、しかけ、箔押しの文字。
一目見た瞬間、手に取った瞬間、この本が丁寧に大切に作られたものだとわかります。
美しい絵本です。

ヤマネコと少女の、裏と表をめぐる物語。
少し抽象的なお話なので、大人向きかもしれません。

表が裏で、裏が表で。
必ず反対には、今の世界の裏側がある。
今生きているこの世界は、どんな世界の裏側なんだろう。

そんなことを考えながら読みました。

佇まいが好きすぎる本。
大人のプレゼントに、この絵本は最適です。