ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

本(一般)

風町

行ってみたい場所。 『風町通信』竹下文子/著、ポプラ社「風町」と呼ばれる架空の町でひっそりと紡がれる、ちょっと不思議で心地よい日々。 31のファンタジー短編集です。文庫本になったと知って、この表紙を見たときの喜びといったら。 猫さん、素敵ですよ…

富士山

無視できない存在。 『富士山、2000年の秘密』戸矢学/著、かざひの文庫なぜ富士山は『古事記』に記述がないのか。同郷の戸矢学さんが書いた本。この本を手にするまで、古事記に富士山のことが書かれていないとは知りませんでした。 圧倒的な存在感を放つ日…

水惑星

わたしたちは水です。 『水の手紙 群読のために』井上ひさし/著、萩尾望都/絵、平凡社すべての水はひとつにつながっています。 子どもたちの未来と水惑星・地球の行方への祈りをこめて。これは、2003年に井上ひさしさんの出身地である山形県で上演された群…

おばちゃん

元気な幽霊。 『おばちゃんたちのいるところ』松田青子/著、中央公論新社幽霊たちが現れて、悩める現代人を救う。 シュールで愉快な連作短編怪談集です。松田青子さんといえば、ちょっと変わったテイストの作風がクセになる作家さん。 これを読むとハマって…

マドレーヌ

理想の夫婦。 『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』万城目学/著、KADOKAWAかのこちゃんは小学1年生の女の子。 マドレーヌ夫人はアカトラの猫。 かのこちゃんと友だちのすずちゃん、マドレーヌ夫人と犬の玄三郎。 ドキドキする毎日は、ちょっと不思議に満ちてい…

本の魔法

本も人も癒します。 『ルリユール』村山早紀/緒、ポプラ社ひと夏を過ごすことになった風早の街で、瑠璃はルリユール職人のクラウディアと出会う。 大切な本と、本にまつわる人々の思い出を癒していく、不思議な物語。現実とファンタジーの境界がなく、いつ…

海からはじまる

幻想的現実。 『海』小川洋子/著、新潮社静かで、どこか秘密めいた妖しさをまとった短編集。『ことり』で小川ワールドに迷い込み、ずっと積読になっていたこの『海』を手に取りました。「鳴鱗琴」という楽器の音色、缶ドロップの優しさ、活字管理人の艶やか…

光車

光と闇。 『光車よ、まわれ!』天沢退二郎/著、ポプラ社ある雨の朝、一郎は周囲の様子がいつもと違うことに気づく。 奇怪な事件が続出する中、一郎は神秘的な美少女・龍子らとともに、不思議な力を宿すという“光車”を探すことになるのだが―。詩人の天沢退二…

それでも

リフレイン。 『それでもそれでもそれでも』齋藤陽道/著、ナナロク社写真家、齋藤陽道が言葉と写真で綴るエッセイ集。写真と、短い言葉たち。 日常から切り取った欠片を集めたかのようです。見えているはずなのに気づいていなかった。 ページをめくっている…

旅をする

自然の姿。 『旅をする木』星野道夫/著、文藝春秋アラスカでの生活を静かに力強く綴ったエッセイ。アラスカに魅せられ、アラスカを愛した写真家の星野道夫さん。 厳しい自然、たくさんの動物たち。 美しいだけではない、その恐ろしさを身をもって教えてくれ…

物申す

自分の気持ちに正直に。 『いかがなものか』群ようこ/著、集英社世の中の「それってどうなの?」という事柄に、ビシッと物申します。傘の持ち方や不倫報道、スマホや占い、はてまて男性の乳首まで、切り口も大変面白い。その通り!と合いの手を入れたくなる…

馬と生きる

これぞ馬の魅力。 『はしっこに、馬といる』河田桟/著、カウディブックス日本のはしっこで、馬と暮らす。 普通とはちょっと違うけど穏やかで心地よい、馬と人のふれあいを綴った本。かわいい馬のイラストがたくさんで、めくるたびに和みます。河田さんの馬…

ブックカバー6

【7日間ブックカバーチャレンジ】_______________________目的:読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ 方法:好きな本を1日1冊選び、本についての説明はナシで表紙画像を7日間アップし続ける。 _______________…

ブックカバー5

【7日間ブックカバーチャレンジ】_______________________目的:読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ 方法:好きな本を1日1冊選び、本についての説明はナシで表紙画像を7日間アップし続ける。 _______________…

ブックカバー4

【7日間ブックカバーチャレンジ】_______________________目的:読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ 方法:好きな本を1日1冊選び、本についての説明はナシで表紙画像を7日間アップし続ける。 _______________…

ブックカバー3

【7日間ブックカバーチャレンジ】_______________________目的:読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ 方法:好きな本を1日1冊選び、本についての説明はナシで表紙画像を7日間アップし続ける。 _______________…

ブックカバー2

【7日間ブックカバーチャレンジ】_______________________目的:読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ 方法:好きな本を1日1冊選び、本についての説明はナシで表紙画像を7日間アップし続ける。 _______________…

ブックカバー1

SNSで流行っている【7日間ブックカバーチャレンジ】、私の元にもまわってきて、友達限定のFacebookでチャレンジしました。毎日ブログで本の紹介をしてるので、いつもと違うことがしたいと思って趣向を変えて本を選びました。 それがなんだか楽しかったので、…

ことり

小鳥の愛の歌。 『ことり』小川洋子/著、朝日新聞出版「小鳥の小父さん」と呼ばれる男の一生を描いた、静かで優しく切ない物語。周りの人みんなが良いと言っている本でも、なかなか入り込めなくて読み進められない作品があります。 それに比べてこの本は。 …

プチキング

あべこべ。 『ちいさなちいさな王様』アクセル・ハッケ/作、ミヒャエル・ゾーヴァ/絵、講談社僕のまえに現れた、人差し指サイズの小さな王様。 大きく生まれてだんだん小さくなっていく、あべこべな世界の王様はちょっと偉そうで、グミベアーが大好きです…

父親と猫

猫は棄てられません。 『猫を棄てる 父親について語るとき』村上春樹/著、文藝春秋村上春樹さんが父親のことを綴ったエッセイ。最初に断っておきます。 私は村上春樹さんの作品は、短編を数冊読んだことしかありません。 いつか『ノルウェイの森』を読もう…

病の歴史

今でしょ。 『病が語る日本史』酒井シヅ/著、講談社積ん読になっていた本。 今読まなくていつ読むのだ、という感じで読みました。 興味深く面白くてあっという間に読了。病は神仏の祟りだと信じられていた古代。 医者よりも祈祷師の方が活躍していた平安時…

人気者をつくる

自分を演じる。 『野ブタ。をプロデュース』白岩玄/著、河出書房新社編入生のいじめられっ子、野ブタを人気者にする。 人気者の着ぐるみを着た桐谷修二は見事プロデュースできるのか?テレビドラマ、再放送されてますね。小説では、野ブタは男。 修二には彰…

縄文の知恵

現代人に捧ぐ。 『縄文人に相談だ』望月昭秀/著、国書刊行会悩みなんて全部まとめて貝塚にポイ。いま目の前にある悩みも、ちょっと視点を変えたら意外とあっさり解決できちゃって、なんだちっぽけだったなーなんて思えちゃうかもしれない。クスッと笑えて感…

ワクワク

ワクワクを生み出す。 『手紙社のイベントのつくり方』北島勲/著、美術出版社ワクワクするイベントを生み出し続ける手紙社の裏側をのぞき見できる1冊。私は手紙社のファンです。 遠いのでなかなか訪れることはできないのですが、SNSを眺めながら憧れをつの…

手縫い

ちくちく。 『手縫いの旅』森南海子/著、新潮社日本各地を、針と糸で作られた手縫いの布のものを求めて巡ったちょっと変わったエッセイ。手縫いでちくちく。便利で衛生的な使い捨て製品があふれる現代で、今、布マスクを手作りする人がたくさんいます。 私…

小さいおうち

私の居場所。 『小さいおうち』中島京子/著、文藝春秋昭和初期、東京郊外の赤い屋根の家。 女中タキと、若く美しい奥様。 戦争の影が迫る時代に生きる女性たちの物語。今の日本に似ている、と思い、再読しました。待ち望んでいた東京オリンピックが返上にな…

物語が生まれる

等身大の姿。 『物語ること、生きること』上橋菜穂子/著、瀧晴巳/構成・文、講談社児童ファンタジー作家、上橋菜穂子さんの生い立ちから作家になるまでのこと。子ども時代のおばあちゃんとの話がとてもいい。 おばあちゃんとの思い出、おばあちゃんからの…

四人の女

カラスと河童。 『あの家に暮らす四人の女』三浦しをん/著、中央公論新社現代版『細雪』。 杉並の古びた洋館に住む、四人の女の同居物語。このご時世なので、花見のシーンとかデパートのシーンとかが出てくると「あぁぁ、人ごみはダメだよ~」と、反射的に…

猫の味方

正義と猫の味方。 『猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち』大山淳子/著、講談社お見合い30連敗中の弁護士・百瀬。 猫弁と呼ばれて、猫関連の依頼ばかり。 ある日、ちょっと厄介な依頼が舞い込んできて…。 猫と人の幸せを願う弁護士の、心あたたまるミス…