ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

2018-01-01から1年間の記事一覧

ネコオドル、5ヶ月を振り返る。

ネコオドル、5ヶ月。 年末なので、ちょっと振り返ったりしてみたいと思います。 ロゴマークが出来たのは11月になってからでした。 じっくりと待ったかいあって、お気に入りの踊る猫です。レンタルスペース施設内のチャレンジショップスペースにあるのが、い…

最後まで読めない本

今年最後の紹介になります。今年一番の本を。 今までは手持ちの本やネコオドルの本から紹介してましたが、今日は図書館の本です。 『熱帯』森見登美彦/著、文藝春秋待ちに待っていた森見登美彦さんの新刊は「最後まで読むことができない本」のお話です。 1…

大きくなあれ

ぐりとぐらの黄金コンビ。 『そらいろのたね』中川李枝子/さく、大村百合子/え、福音館書店ゆうじは、飛行機のおもちゃと、きつねの持っていたそらいろのたねを交換しました。 たねを植えて水をあげると、そらいろの家がでてきました。 家はどんどん大きく…

うちのこ。

久々にうちのこ。ある日、仕事から帰ってきて部屋に入ると。 「なに?いま毛づくろい中。いそがしいんだけど」猫に占領されていたベッド。うちの男の子2匹は、いつも私のベッドで寝ています。 男の子だから、大きい。重たい。愛の重さを感じながら、眠ってい…

お客さま

『黒ねこのおきゃくさま』ルース・エインズワース/作、山内ふじ江/絵、荒このみ/訳、福音館書店 冬の嵐の晩に、おじいさんの家に1匹の黒猫がやってきます。 びしょぬれで痩せ細った猫に、おじいさんはミルクもパンもすべてあげて、とっておきのお肉まで…

スイッチオン!

クリスマスの夜の電気屋さん。 『ねこのでんきやスイッチオン』渡辺有一/作、フレーベル館クリスマスの夜、とらねこ一家はツリーの飾りつけをしています。 すると突然雷が落ちて、まちが大停電に。 電気屋さんのとらねことうさん、出動します!イルミネーシ…

空飛ぶうきわ

夏の海水浴とは関係ありません。 『うきわねこ』蜂飼耳/ぶん、牧野千穂/え、ブロンズ新社子猫のえびおが誕生日プレゼントにもらったのは、魔法のうきわでした。 満月の夜、えびおの冒険の物語。泳ぐのは海ではなくて、真夜中の満月の空をぷかぷかと浮くん…

本屋の猫になりたい

安定感半端ない女主人、登場です。 『ほんやのねこ』ヒグチユウコ/絵と文、白泉社『せかいいちのねこ』のシリーズ第3弾は、ほんやのねこです。 ひとくせあるお客さんたちに、本屋の主人はそれぞれにぴったりの本をおすすめします。猫好きの本屋好きにはた…

読書会@ネコオドル

12月16日、ネコオドルで読書会を開催しました。 寄居読書会の第6回目です。課題本はゴーゴリ『外套』 参加者は7名。恥ずかしながらゴーゴリは初めて読みました。 岩波文庫の『外套・鼻』平井肇/訳を読んだのですが、まぁおもしろい! 期待いっぱいで読書会…

ねこおどる!

土曜日の夜にはじまるダンスパーティ。 『なんびきのねこたちおどる?』キャロライン・スタットソン/文、ジョン・クラッセン/絵、いわじょうよしひと/訳、犀の工房土曜日の夜、路地裏に集まる猫たち。 2匹、4匹、6匹と増えていって、ダンスパーティがはじ…

男子の頭ン中

短歌は自由だ。 『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』木下龍也/著、岡野大嗣/著、ナナロク社木下龍也さんと岡野大嗣さんが、ふたりの男子高校生のとある7日間を短歌で描いた物語。短歌というと、尻込みする人もいるかもしれません。 馴…

かけはし

優しいほほえみ、優しいまなざし。 『橋をかける 子供時代の読書の思い出』美智子/著、すえもりブックス 美智子さまの子どもと読書についての講演を1冊の本にしたもの。 本で知った美しさ、本から感じた不安、本から得た喜びなどについて語られています。子…

ターシャのクリスマス

ターシャみたいなおばあさんになりたい。 『クリスマスのまえのばん』ターシャ・テューダー/絵、クレメント・ムア/詩、中村妙子/訳 、偕成社ターシャが描いた、クリスマス絵本。 ただただ美しいです。 大人にこそおすすめしたくなる1冊です。ターシャの庭…

魔法のけいと

やっぱり冬には絵本が似合いますね。 『アナベルとふしぎなけいと』マック・バーネット/文、ジョン・クラッセン/絵、なかがわちひろ/訳、あすなろ書房 編んでも編んでもなくならない、ふしぎな毛糸。 町中のみんなの服を編んでも、毛糸はなくなりません。…

大人のための猫寓話

ひと味違う、猫の物語。 『猫のエルは』町田康/文、ヒグチユウコ/絵、講談社さすが町田康、という感想。 猫が出てくる5つの寓話短編集なのですが、一筋縄ではいかないのです。 ヒグチユウコさんの挿絵が独特の世界観を増幅させています。そんな中でも、表…

ゆきだるま

日本の初版では『ゆきだるま』というタイトルでした。 『スノーマン』レイモンド・ブリッグズ /作・絵、評論社子どもの頃アニメーションの「スノーマン」が好きで、絵本があるのを知ったのはだいぶあとでした。アニメも絵本も、言葉のない世界。 コマ割りで…

本をすすめるということ

タイトルにビビってはいけません。 『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』花田菜々子/著、 河出書房新社長いタイトルですが、その出だしの言葉でつまずかずに、最後まで読んでください。これは、本を…

文学フリマ

11月25日、文学フリマに行ってきました。読書会で知り合った方が出店するということで、初めての文学フリマ体験。これまで創作にはあまり縁がなかったので、ドキドキしながら。場所は東京、流通センター。思っていたよりも大きな会場で、1、2階を埋め尽くす…

水でできている

ちょっと不気味な雰囲気。 『水おとこのいるところ』イーヴォ・ロザーティ/作、ガブリエル・パチェコ/絵、田中桂子/訳 、岩崎書店蛇口からうまれた水おとこ。 あたりをじめじめと水だらけにしてしまったり、人とは違うことで人々から疎まれ、追われてしま…

うちのこ

久々にうちのこ。本屋さんだけが手に入れることのできる、 「ほんやのねこ」バッチ。うちのような小さな小さな本屋さんにも来ました。うちのこは、みんなほんやのねこ。

てぶくろのなか

12月になりました。 『てぶくろ』エウゲーニー・M・ラチョフ/え、うちだりさこ/やく 、福音館書店ウクライナ民話です。 言わずと知れた、名作絵本。 誰もが一度は読んでもらったことがあるのではないでしょうか。てぶくろの中はどうなってるの?と、すご…

家の見る景色

名作絵本です。 『ちいさいおうち』ばーじにあ・りー・ばーとん/ぶん・え、いしいももこ/やく 、岩波書店私が住む家のまわりも、昔とはだいぶ景色が変わりました。 がらっと変わるのではなく、少しずつ少しずつ変わっていくので、元の景色がどんなだったか…

葉桜の頃に

誰もがだまされる。 『葉桜の季節に君を想うということ』歌野晶午/著 、文藝春秋「映像化できない」と言われている意味が、読むとわかります。まず、美しいタイトルにだまされてはいけません。 なかなかハードな小説です。冒頭とか途中のエピソードとか、所…

読書会@ネコオドル

11月18日、ネコオドルで読書会を開催しました。 寄居読書会の第5回目です。課題本は萩原朔太郎『猫町』 参加者は6名。ネコオドルにふさわしく猫本を、ということで参加者の方がこの本を選んでくださいました。 主催者さんからは、『猫町』にちなんで猫のお菓…

月とおさんぽ

フランスで愛されてきた名作絵本です。 『こねことおつきさま』アルベルティーヌ・ドゥルタイユ/作・絵、ふしみみさを/訳 、徳間書店やんちゃな子猫が、満月の夜にお散歩にでかけると、月が追いかけてきます。 月と一緒に遊びながらどんどん進んでいくと……

相棒

何度でも言いますが、犬も大好きです。 『わたしのそばできいていて』リサ・パップ/作、菊田まりこ/訳、WAVE出版 字を読むのが嫌いなマディ。だってうまく読めないから。 ある日ママと行った図書館には犬のボニーがいて、マディが本を読むのを笑わずに聞い…

お散歩猫②

お店へ向かう道中に出会う猫。にゃあにゃあよく鳴く。必死です。人なつっこくて、ついてきます。行き帰り、探してしまう。出会えるといいことありそう。

赤いてぶくろ

木枯らし、吹きませんね。 『てぶくろがいっぱい』 フローレンス・スロボドキン/文、 ルイス・スロボドキン/絵、偕成社寒くなってきたので、この季節にぴったりな絵本を。赤い手袋の片方をなくしてしまった双子の男の子。 するとみんなが落とし物の手袋を…

快挙

結婚とはなんぞや。 『快挙』白石一文/著、新潮社ある方からいただいた本。 自分では選ばないタイプの本だったので、読むことができてよかったです。ある一組の夫婦の十数年間の日々を描いた、夫婦小説。 決してほのぼのとした物語ではなく、どちらかという…

お散歩猫

ネコオドルのお店の前をお散歩コースにしている猫。 毎日同じ場所に佇んでます。 タネさんと呼んでます。 綺麗な猫。 青い目をしています。 だんだん距離を縮めていきたい。