抹茶カフェ
だれもが主人公。
『月曜日の抹茶カフェ』青山美智子/著、宝島社
川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。
定休日の月曜日に1度だけ「抹茶カフェ」を開いたところから、人々のご縁がつながってー。
一杯の抹茶からはじまる、東京と京都をめぐる12か月の連作短編集。
『木曜日にはココアを』の続編で、おなじみの人も登場します。
誰もが、その人の「人生」の主人公なんだ。
そして、みんな少しずつ影響しあって生きている。
本人達は気づいていないかもしれないけど、人生の分岐点にいるとき、誰かがそっと背中を押してくれていたり、ナイスアシストを送ってくれていたりするんですよね。
そんなことを12か月にぎゅぎゅっと詰め込んだ、とても優しくて温かい物語。
青山美智子さんの作品は、いつも前向きにさせてくれます。
そして猫も重要な存在。
この世界観は、定期的に処方してほしくなる、癒やしのサプリメントです。