ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

冬ごもりマルシェ

12月4日、冬ごもりマルシェ@桶川に出店しました。 会場は元郵便局だったというレトロで素敵な建物。 室内なので温かく、本の大敵である雨風日差しの心配もない快適な場所です。 ネコオドルのスペースはこちら。ブックイベントではないので、本は少なめ。 子…

チュチュ

もちろん踊ります。 『ちびねこのチュチュと、スプーンのあかちゃん』二宮由紀子/作、牧野千穂/絵、岩崎書店ちびねこのチュチュは、スプーンさんの家に生まれた赤ちゃんを見に行くことになりました。黒猫のチュチュ、スプーンのあかちゃんに会いに行って、…

うろ覚え

曖昧上等! 『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』福井県立図書館/編著、講談社図書館で探している本のタイトルが、うろ覚えだったり、ざっくりあいまいだったり。 そんな覚え違いの中から厳選した面白おかしい90タイトルの事例集です。うろ覚えでも大…

本屋ねこ

本屋のねこはマイペース。 『ほんやねこ』石川えりこ/作、講談社本屋のねこが窓を閉め忘れて出かけてしまったある日の夕暮れ。 窓から強い風が入りこみ、本の中から物語の登場人物たちを窓の外へ吹き飛ばしてしまいました。何も知らずに散歩していた本屋の…

バレエねこ

くるっとまわれ。 『バレエのおけいこ』石津ちひろ/文、庄野ナホコ/絵、ブロンズ新社バレエ教室に通いはじめた黒猫のミイさん。 おけいこは楽しいけれど、ピルエットがちっともうまくまわれません。 そんなある夜、ぬいぐるみのクマ先生がおけいこをつけて…

オシャレ

キレイだね。 『おしゃれねこ』工藤直子/ぶん、小沢良吉/え、サンリードおしゃれが好きなおしゃれねこ。 街のみんなは褒めてくれるのだけど、ぼさねこは「よっ」と言うだけ。 ぼさねこに褒めてもらいたいおしゃれねこ。 とびきりのおしゃれをするために、…

チリとチリリとおどる猫

ねこのお祭り。 『チリとチリリ よるのおはなし』どいかや/作、アリス館チリとチリリはおはやしの音に誘われて、自転車で出かけていきます。 黒猫のドリンクスタンドでおつきみドリンクを飲みました。 すると・・・。どいかやさんのチリとチリリシリーズ。 …

見ている世界がすべてじゃない

隣にいること。 『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』川内有緒/著、集英社インターナショナル全盲の白鳥建二さんとアート作品を鑑賞する。 見えない人と見るからこそ、見えてくるもの。川内さんが描くノンフィクション作品の魅力のひとつは、川内さ…

狼のうた

ともに生きたい。 『オオカミのうた』ポール&ドロシー・ゴーブル/作、大中弥生子/訳、ほるぷ出版探検に出て道に迷ったインディアンの子ども達と、ハイイロオオカミの物語。細やかで繊細で、平面的にデザインされながらも躍動感のある絵。 不思議な魅力あ…

猫とワルツを

おどろう、ワルツを。 『ルビと子ねこのワルツ』野中柊/作、 松本圭以子/絵、講談社本屋さんのかたすみで、本に積もったほこりから生まれた子ねこのルビ。 ここのところ毎日、お気に入りの本を読みにきていた黒ねこのマック・ロウが急に姿を見せなくなり、…

ハロウィン

星座をぬけて。 『 ハロウィーンの星めぐり 夜に飛ぶものたち』ウォルター・デ・ラ・メア/詩、カロリーナ・ラベイ/絵、海後礼子/訳、岩崎書店子どもたちが、トリック・オア・トリートにでかけるころ。 夜空には、星がいっぱい…そして、魔女もいっぱいです…

怪物

どこいくの? 『怪物園』Junaida/著、福音館書店怪物園は、はるかいにしえの時代から、たくさんの怪物たちをのせて、長い長い旅を続けていました。 ある静かな夜、怪物園がうとうと居眠りしたすきに、開け放しの玄関から怪物たちが外の世界へと抜け出しまし…

世界は君のもの

そのとおり。 『世界は猫のもの』エムディエヌコーポレーション家のなかで、窓辺で、街角で。 世界中の、きままで自由な猫たちの写真集。いろんな時代の、たくさんの写真家たちがカメラにおさめてきた猫の姿。 いつでも猫は気高く美しい。 そして、愛らしい…

おどるうたう

踊って歌って。 『おどるネコうたうネコ』沖昌之/著、KADOKAWA踊る猫に、歌う猫。 人気の猫写真家、沖さんの写真集。決定的瞬間!踊っているようにしか見えないし、これはもう、まさに歌ってる。猫の愛らしい瞬間を切り取らせたらピカイチの猫写真家、沖昌…

おどろう

犬と一緒に。 『ぼくとおどりませんか』エズラ・ジャック・キーツ/作、西園寺祥子/訳、ほるぷ出版もしもしー、ぼくといっしょにおどりませんか? 猫が犬に声をかけて、2匹のおどりがはじまります。色とりどりの衣裳を身にまとい、世界中のおどりを踊る犬と…

抹茶カフェ

だれもが主人公。 『月曜日の抹茶カフェ』青山美智子/著、宝島社川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。 定休日の月曜日に1度だけ「抹茶カフェ」を開いたところから、人々のご縁がつながってー。 一杯の抹茶からはじまる、東京と京都をめ…

作家とにゃんこ

ねこと紡ぐ。 『作家と猫』平凡社編集部/編、平凡猫を愛する作家49名の、猫にまつわるエッセイ集。佐野洋子、まど・みちお、向田邦子、夏目漱石、水木しげる…。 おなじみの人から「あら、あなたも?」という意外な人まで、猫にまつわるエピソードが満載です…

従軍記者

伝えたこと、伝えたかったこと。 『清六の戦争 ある従軍記者の軌跡』伊藤絵理子/著、毎日新聞出版太平洋戦争末期、軍属の記者としてペンをとり続けた伊藤清六。 爆撃下の洞窟でガリ版刷りの新聞を作り続けました。 75年後、自らも記者となった著者が、祖先…

ねこの恩返し

歌って踊る。 『おけさねこ』ゆきのゆみこ/文、赤坂三好/絵、チャイルド本社佐渡島の海辺に「にすけや」という魚屋さんがありました。 あるときからさっぱり繁盛しなくなってしまい、夜逃げすることに。 にすけさん夫婦は、16年かわいがってきた猫のあさに…

みとりねこ

いつまでも一緒に。 『みとりねこ』有川ひろ/著、講談社猫と暮らすこと。 優しくてちょっと切ない7つの物語。どうしたって猫より人間の方が長く生きる。猫の成長の早さを、猫目線から見た人間の子どもの成長の遅さとして描写されると、おかしくてしょうがな…

ヒロシマの港

なぜ広島に原爆が落とされたのか。 『暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ』堀川惠子/著、講談社広島の軍港・宇品に置かれた、陸軍船舶司令部。 3人の司令官の生きざまを軸に宇品の50年を描き出すノンフィクション。「暁部隊」の名前で親しまれていた陸…

ひとり出版社

思いを届ける仕事。 『ひとり出版社という働きかた』西山雅子/編、河出書房新社港の人、赤々舎、ミシマ社、土曜社、タバブックス… 小出版社を立ち上げた彼らの個性豊かな発想とその道のり、奮闘をリアルに綴る。新たにコロナ後の働きかた、出版記を加えた増…

空飛ぶ猫

会いに行くよ。 『空猫アラベラ』アティ・シーヘンベーク・ファン・フーケロム/作、野坂悦子/訳、本作り空Solaアラベラは、8年も猫天国で暮らしている「空猫」。 あるときアラベラは飼い主のおばさんに会いたくなり、「宇宙カゴ」に乗っておばさんのもとへ…

見えない敵

今、読むべきか、読まざるべきか。 『復活の日』小松左京/著、KADOKAWA生物化学兵器を積んだ小型機が、真冬のアルプス山中に墜落した。 感染後5時間でハツカネズミの98%を死滅させる新種の細菌は、摂氏5度で異常な増殖をみせ、春の雪解けと共に爆発的な勢…

黒猫は本が好き

おすすめ本あります。 『くろねこのほんやさん』シンディ・ウーメ/文・絵、福本友美子/訳、小学館本を読むことが何よりも好きな黒猫。 ある日、とある小さな子どもの本屋さんで働くことになりました。黒猫の本屋さん!「本屋さんと猫」の絵本や児童書はい…

帽子のなか

こだわってます。 『わたしのかみがた』樋勝朋巳/作、ブロンズ新社帽子のなかの髪型は、もしゃもしゃのてっぺんを三つ編みでくるくる囲った、鳥の巣のような髪型です。 どうしてこの髪型をしてるかというとね…。自分らしくあることを大事にする心と、他者へ…

うちにおいで

ちょっとずつ、少しずつ。 『うちのねこ』高橋和枝/作、アリス館野良猫だった猫が、ある日うちへやってきた。 ゆっくりゆっくり「うちのねこ」になるまでのおはなし。飼い主さんの思い、猫の気持ち。ゆっくり少しずつとわかっていながらも焦ってしまったり…

ことばは変わる

辞書にも性格がある。 『辞書になった男 ケンボー先生と山田先生』佐々木健一/著、文藝春秋元は1冊の辞典を共に作ってきた二人は、なぜ決別したのか。 辞書作りの裏側に迫ったドキュメンタリー。 『三省堂国語辞典』と『新明解国語辞典』、どちらも三省堂…

猫おこま

恐るべし猫のネットワーク。 『国芳猫草紙 おひなとおこま』森川楓子/著、宝島社人気浮世絵師・歌川国芳の一人娘が誘拐された。 さらわれた先のお屋敷では奥方の首なし死体が見つかり…。 子守兼弟子のおひなは猫のおこまとともに、“猫の網”からの情報を頼り…

パリで生きる

この場所で。 『パリでメシを食う。』川内有緒/著、幻冬舎パリに住み働く10人の日本人の生き方。 丁寧な取材をもとに綴られたルポルタージュです。海外の地で職を得て暮らしていくことは、きっと想像以上に生きる力の強さが必要だ。料理人、漫画喫茶の店主…