ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

読書会@ネコオドル

7月21日、ネコオドルで読書会を開催しました。
寄居読書会の第14回目です。

課題本は向田邦子『思い出トランプ』
参加者は6名。

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13の短編小説からなるこの本。
家族、夫婦、男女の、ふだんは秘めている部分を描いた物語たち。
どこか後ろめたく、怖い物語たち。

多く出た感想は、

昭和を感じる。
奔放。
今ならコンプライアンス的にアウト!

読んでいて私は現代の潔癖さが際立って感じられました。

SNS時代。
すぐにネットにアップしたくなったり、誰かに共感してほしかったり。心に秘めておくこと、秘密裏に何かを行うことが苦手になっているのではと思いました。

昭和の時代。
奔放で自由で、だけど、家族や夫婦の形にはめられて窮屈で。

みんなで「かわうそ」を朗読しました。
かわうそ、怖いですね。
厚子はサイコパス
そんな意見でまとまりました。

『思い出トランプ』、面白いです。

チャレンジショップ卒業

7月21日、ネコオドルのチャレンジショップ最終日となりました。
駅前のまちタネ!出店から、ちょうど1年。

月末でもない、この日を選んだ理由。
それはただ単に、車両を出せるのがこの日だけだったから。

本当はあと1週間くらい余裕があるかなと思っていたので、私自身も突然だったし、まわりのみなさんからしたら、ほんっとうに突然だったのではないかと思います。

最後にもう1回行けなかったよ~!と、たくさんの方にお声かけいただきました。

本当にすみません……
もっと早くに告知すべきでしたよね。

でもでも、ありがとうございました!
お心遣いがしみました。

7月21日、午前中から本の梱包作業が始まりました。

本来なら、21日は通常通りにお店をして、閉店してからするべきですよね。
わかってはいたものの、午後は読書会、車両は16時半にやってくる、となると開店と同時に梱包開始にならざるを得ない。

というか、これじゃ開店できてないっ(笑)

自分にツッコミを入れながら、思ってた以上の本の量と格闘し、なんとか読書会前に梱包を終えました。

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みごとにからっぽ。

7月いっぱいは移転のご案内を置かせてもらいます。

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看板にも、移転のご案内。

まちタネ!、1年間本当にありがとうございました。
7月いっぱいはまちタネ!に魂を残してますからね。
お別れはまだしませんよ。

駅前のいい場所なんです。
次のチャレンジさんが入るといいな!

砂糖ちゃん

ちいサイズ。

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『金曜日の砂糖ちゃん』酒井駒子/著、偕成社

たぶん私が酒井駒子さんをロックオンしたのはこの絵本。

表紙の少女の美しさ。

なんだか気になるタイトル。

砂糖ちゃん。
砂糖さん。
佐藤さん?
……。

ページを開く前の私の頭のなか(笑)

小さいサイズの絵本です。
駒子さんをバッグに忍ばせて。

ナリワイ

どのように生きるか。

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『ナリワイをつくる』伊藤洋志/著、筑摩書房

副題は「人生を盗まれない働き方」。

働くことと生きること。

仕事とプライベートの両立を謳うことはもう時代遅れだと、誰かが言っていました。ワークライフバランスではなく、ワークアズライフの時代だと。

仕事と生活の折り合いのつけかたは人それぞれだと思うので、私はどちらでもいいと思うのです。
好きなことで生計がたてられるのは幸せだけど、仕事のおかげで好きなことを続けられるなら、それも幸せです。

どちらを選んでも幸せ。

ただどちらにせよ、働くことで人生をすり減らすことのない生き方をしたいですよね。

さて。
ナリワイをつくる。
自分にはなにができるか。

働きかたや生きかたについて悩んでいる人、人生の転機にいる人には一度読んでみてほしい1冊です。

ズルい詩集

ゆるくとらえてはなさない。

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『わたしたちの猫』文月悠光/著、ナナロク社

ナナロク社の本はずるいと思うのです。
装丁も、紙も、帯の文章も、手触りも。
すべてがずるい。
手に取らずにはいられない。
そんな本をつくるナナロク社さんの本が大好きです。

詩集は佇まい。

そんなことを教えてくれたのは、この本です。

猫、恋、ピンク。

特別なひとへ贈りたくなる、素敵な詩集です。

イワナミ少年

子どものための特別な本。

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『本へのとびら ー岩波少年文庫を語る』宮崎駿/著、岩波書店

Twitter岩波少年文庫が盛り上がっているので、この本をご紹介せずにはいられません。
この本では、宮崎駿さんが選んだ岩波少年文庫50冊が紹介されています。

スタジオジブリでは数々の岩波少年文庫の作品たちが映画化され、たくさんの子どもたちを楽しませてきました。
そんなジブリを牽引するアニメーション界の巨匠、宮崎駿さんに「子どもの本を読もう」と言ってもらえると、とても勇気がわきます。

子どもの時に読めたら最高。
だけど、大人になってからでもいい!

子どものために書かれた物語でも、よい作品は大人が読んでも楽しめるのです。

あなたのとっておきの岩波少年文庫はなんですか?

私は『星の王子さま』『くまのプーさん』『みどりのゆび』を選びます。
何度も読み返したくなる名作ばかりです。

うちのこ

今日もうちのこ。

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箱入り猫。

出るもんか!という強い意志を感じます。

ふだんネットショッピングはしないのですが、この日はAmazonの贈り物をいただきました。

こんなに気に入ってくれるなら、Amazonも悪くないかも?