ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

本(中高生)

わたしたち

One。 『わたしの全てのわたしたち』サラ・クロッサン/著、最果タヒ/訳、金原瑞人/訳、ハーパーコリンズ・ジャパングレースとティッピは16歳の、腰から下がつながった結合双生児。 はじめての学校生活、かけがえのない友達、家族、恋、別れ。 つまりは普…

風町

行ってみたい場所。 『風町通信』竹下文子/著、ポプラ社「風町」と呼ばれる架空の町でひっそりと紡がれる、ちょっと不思議で心地よい日々。 31のファンタジー短編集です。文庫本になったと知って、この表紙を見たときの喜びといったら。 猫さん、素敵ですよ…

水惑星

わたしたちは水です。 『水の手紙 群読のために』井上ひさし/著、萩尾望都/絵、平凡社すべての水はひとつにつながっています。 子どもたちの未来と水惑星・地球の行方への祈りをこめて。これは、2003年に井上ひさしさんの出身地である山形県で上演された群…

マドレーヌ

理想の夫婦。 『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』万城目学/著、KADOKAWAかのこちゃんは小学1年生の女の子。 マドレーヌ夫人はアカトラの猫。 かのこちゃんと友だちのすずちゃん、マドレーヌ夫人と犬の玄三郎。 ドキドキする毎日は、ちょっと不思議に満ちてい…

本の魔法

本も人も癒します。 『ルリユール』村山早紀/緒、ポプラ社ひと夏を過ごすことになった風早の街で、瑠璃はルリユール職人のクラウディアと出会う。 大切な本と、本にまつわる人々の思い出を癒していく、不思議な物語。現実とファンタジーの境界がなく、いつ…

光車

光と闇。 『光車よ、まわれ!』天沢退二郎/著、ポプラ社ある雨の朝、一郎は周囲の様子がいつもと違うことに気づく。 奇怪な事件が続出する中、一郎は神秘的な美少女・龍子らとともに、不思議な力を宿すという“光車”を探すことになるのだが―。詩人の天沢退二…

ブックカバー3

【7日間ブックカバーチャレンジ】_______________________目的:読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ 方法:好きな本を1日1冊選び、本についての説明はナシで表紙画像を7日間アップし続ける。 _______________…

ブックカバー2

【7日間ブックカバーチャレンジ】_______________________目的:読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ 方法:好きな本を1日1冊選び、本についての説明はナシで表紙画像を7日間アップし続ける。 _______________…

ブックカバー1

SNSで流行っている【7日間ブックカバーチャレンジ】、私の元にもまわってきて、友達限定のFacebookでチャレンジしました。毎日ブログで本の紹介をしてるので、いつもと違うことがしたいと思って趣向を変えて本を選びました。 それがなんだか楽しかったので、…

プチキング

あべこべ。 『ちいさなちいさな王様』アクセル・ハッケ/作、ミヒャエル・ゾーヴァ/絵、講談社僕のまえに現れた、人差し指サイズの小さな王様。 大きく生まれてだんだん小さくなっていく、あべこべな世界の王様はちょっと偉そうで、グミベアーが大好きです…

人気者をつくる

自分を演じる。 『野ブタ。をプロデュース』白岩玄/著、河出書房新社編入生のいじめられっ子、野ブタを人気者にする。 人気者の着ぐるみを着た桐谷修二は見事プロデュースできるのか?テレビドラマ、再放送されてますね。小説では、野ブタは男。 修二には彰…

うさぎ

パンが食べたくなります。 『うさぎパン』瀧羽麻子/著、幻冬舎幼い頃に母を亡くし、仲の良いまま母と暮らす優子。 高校生になって、家庭教師の美和ちゃんが来るようになった。 同級生の富田くんとはパン好き同士で気があって、大好きなパン屋巡りを始める。…

海が近くに

方言っていいなと思う。 『海がきこえる』氷室冴子/著、徳間書店高知の大学を卒業し、東京の大学に通う杜崎拓。 武藤里伽子が東京にいると聞いて、高知の高校時代のことを思い出すー。ジブリでアニメ映画化をされたので、氷室冴子さんの作品のなかでも知ら…

風神

芸能の持つ不思議な力。 『風神秘抄』荻原規子/著、徳間書店平安末期、平治の乱。 笛を吹くのは好きな青年草十郎と、不思議な力を持つ舞を舞う糸世の物語。今、わけあって「平家物語」を読んでいるのですが、どうしてもこの本が読みたくなって仕方ないので…

虹と蛇

今年最後の本の紹介です。 『虹いろ図書館のへびおとこ』櫻井とりお/著、河出書房新社いじめがきっかけで学校に行けなくなった、小学6年生の火村ほのか。 たどり着いたおんぼろ図書館でみどり色の司書、謎の少年、そしてたくさんの本に出会い、ほのかの世界…

アイスクリン

文明開化の音がする。 『アイスクリン強し』畠中恵/著、講談社江戸から明治に変わり、文明開化の音が聞こえる東京。 念願だった西洋菓子店を開いたミナこと皆川真次郎の元に、甘いお菓子を求める「若様組」がやっかいな騒動と一緒にやってくる!チヨコレイ…

違いのわかる人

違いがわかる大人になりたい。 『ちがいがわかるいきもの図鑑』成島悦雄/監修、小林万里子・仲島綾乃/絵、高橋書店タヌキとアライグマの違い、わかりますか?違うことはわかるけど「どう違うの?」って聞かれると答えられなかったり。そんな曖昧な認識のな…

十二国の戦い

心の中で「高里くん」と呼んでいます。 『白銀の墟 玄の月』全4巻、小野不由美/著、新潮社早く続きが読みたい、でも読み終えたくない、というせめぎ合い。 少しずつ読み進めたけど、最後の数章はもう止められず、寝不足覚悟で深夜まで読んでしまいました。1…

キノ

エルメスは言葉を話す二輪車です。 『キノの旅』時雨沢恵一/著、KADOKAWAキノとエルメスの旅の物語。都内の学校図書館に勤めていた頃、このシリーズは生徒たちに人気で、イラストも素敵だったので気になっていたものの、読んだことがありませんでし…

スパイシーな寓話

動物たちが教えてくれる人生の教訓。 『ラ・フォンテーヌ寓話』ラ・フォンテーヌ/作、ブーテ・ド・モンヴェル/絵、大澤千加/訳、洋洋社17世紀のフランスの詩人ラ・フォンテーヌは、皇帝ルイ14世の王太子に「人生の教訓を学んでもらいたい」との思いで…

イワナミ少年

子どものための特別な本。 『本へのとびら ー岩波少年文庫を語る』宮崎駿/著、岩波書店Twitterで岩波少年文庫が盛り上がっているので、この本をご紹介せずにはいられません。 この本では、宮崎駿さんが選んだ岩波少年文庫50冊が紹介されています。スタジ…

鏡の向こう側

童話の狼。 『かがみの孤城』辻村深月/著、ポプラ社学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めたー。遅ればせながら読んでみました。 中学生の、居心地の悪さとか、生きづらい感じとかが、リアルに伝わって…

17歳の物語

猫も登場します。 『いつか記憶からこぼれおちるとしても』江國香織/著、朝日新聞社17歳。 ちょっと裕福な家庭で育った、私立の女子高に通う女子高校生たち。 彼女たちの、少しずつ重なりあう6つの短編集です。江國香織さんの描く少女たちは、とても魅力的…

鬼と井戸と

大好きな1冊。 『鬼の橋』伊藤遊/作、太田大八/画、福音館書店平安時代の京の都。 歴史上の人物、小野篁の少年時代をモチーフにした物語です。少年篁は、ある日、妹が落ちた古井戸から冥界の入り口へと迷い込みます。 そこではすでに死んだはずの征夷大将…

少女の冒険

15歳のアラビアンナイト。 『これは王国のかぎ』荻原規子/著、KADOKAWA失恋した15歳の誕生日、ひろみは目が覚めたらアラビアンナイトの世界に飛び込んでいた!異世界に迷い込んだ少女の冒険物語。 本当におもしろくてワクワクしながら読んだ思い出がありま…

ことり

気が強くてしっかり者。 『ぼくの小鳥ちゃん』江國香織/著、新潮社雪の朝、ぼくの部屋に迷い込んできた小鳥ちゃんと、ぼくと彼女の物語。ちょっとワガママな小鳥ちゃん。 ラム酒のかかったアイスクリームが好きだったり、ぼくのガールフレンドにやきもちを…

十二の国

強さと賢さ。 『図南の翼』小野不由美/著、新潮社十二国記を夢中で読んでいます。 もうすぐシリーズを読み終えてしまいそうで、ロスになりそう。『図南の翼』は、シリーズ6作目。 表紙を見たらわかるように、気の強い女の子が主人公。 先王がたおれて27年、…

愛情のリレー

『そして、バトンは渡された』 瀬尾まいこ/著、文藝春秋そこそこ性格がひねくれている私は、本屋大賞とか直木賞とか芥川賞とか「受賞したから読もう」とはならず、どちらかというと「受賞したんだからいい本に決まってるし、私が読まなくても大丈夫でしょ」…

黒猫といっしょ

猫と一緒に空を飛ぶ。 『魔女の宅急便』角野栄子/著、角川書店スタジオジブリの映画は、何度も繰り返し観ました。 小説を読んだのは中学生の頃。 黄色とオレンジ色の鮮やかな装丁が印象的でした。文庫本が出ているのを知って、再読のために購入しました。 …

みすゞの詩

こころにしみる詩。 『わたしと小鳥とすずと 金子みすゞ童謡集』金子みすゞ/著、矢崎節夫/選、ジュラ出版局高校生の頃、学校の図書室には1冊のノートがありました。 生徒たちと司書の先生の交換ノート。「こんな本がほしい」とか「いつもありがとう」とか…