ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、保護猫5匹と暮らしています。本屋さんになるための修行中。

本(中高生)

空を飛ぶ方法

すっごくツボにはまりました。 『少年少女飛行倶楽部』加納朋子/著、文藝春秋中学生の海月は、幼なじみに誘われて「飛行クラブ」に入部する。 活動内容は「空を飛ぶこと」という変わったクラブには、やっぱり変わった人達が集まっている。 彼らは、果たして…

海に送る手紙

私は海のない街で生まれ育ちました。 『ガラスの封筒と海と』アレックス・シアラー/著、金原瑞人/訳、西本かおる/訳 、求龍堂ヤングアダルト小説の名手、アレックス・シアラーの作品。 船乗りの父を海で失った少年が、瓶に手紙を入れて海に流す。 海から…

それでも終わりは来る

エンデといえばこれです。 『はてしない物語』ミヒャエル・エンデ/作、岩波書店高校生の夏休みに、部屋にこもって読みふけっていました。映画「ネバー・エンディング・ストーリー」が大好きで何度も繰り返し観ていて、ファルコンに乗りたいと本気で思ってい…

物語のヒロインたち

氷室冴子さんの作品のなかでもお気に入り。 『シンデレラ迷宮』氷室冴子/著、集英社ある朝目覚めると、別世界にいた女の子。 そこで出会う物語のヒロインたち。 思春期の少女たちの心に寄り添った、名作です。小学生の頃、氷室冴子さんの作品は全部持ってい…

少女のはじめて物語

本編全6巻。ラストがね、いいんです。 『RDG レッドデータガール』荻原規子/著、KADOKAWA荻原規子さんの描く、現代日本を舞台にしたファンタジー。 主人公の泉水子は、大きな影響力を持った存在なのに、どこまでも控えめな女の子で、そのガツガツしてない感…

裏庭から

庭のある家に住んでいることが嬉しくなりました。 『裏庭』梨木香歩/著、新潮社子どもの頃、実は「不思議の世界に迷いこむ系」のお話が苦手でした。嫌いではなかったのですが、動物としゃべったり、不思議な生き物が登場したり、その不思議な生き物は予測不…

増えていく本

いろんな方からのプレゼントもあって、私は5冊も持ってます。 『星の王子さま』サン=テグジュペリ/作、内藤濯/訳、岩波書店フランス生まれの名作。 「たいせつなことは目に見えない」 このセリフで有名です。子どもと大人とでは、読み方や感じ方が変わる…

空色の風

ひたすらまっすぐ。 『空色ヒッチハイカー』橋本紡/著、新潮社橋本紡さんの作品の中でもお気に入りの1冊。 図書館でもよくおすすめ本に選んでいるのですが、内容というか、設定が少し特殊なので、おすすめしにくい部分もあり、選んでいいのかなとよく悩み…

ロバ愛がとまらない

美しいものが詰まった本。 『プラテーロとわたし』J・R・ヒメネス/著、伊藤武好、伊藤百合子/訳、長新太/絵、理論社ロバのプラテーロとわたしの日々を綴った本。 詩人ヒメネスらしく、一編ずつが短くて詩のような読み心地です。 スペインの田舎の美しい…

猫を助ける少女

橋本紡さんの作品には、いつも猫が登場します。 これは、その猫がテーマの作品。 『猫泥棒と木曜日のキッチン』橋本紡/著、メディアワークス突然失踪してしまった母親、残された私と小さい弟。 捨てられていた子猫。 助けられなかった命、助けてあげたい命…

和菓子は芸術だ

タイトルがいいですよね。 『和菓子のアン』坂木司/著、光文社デパ地下の和菓子屋さんで働きはじめたアンちゃんのお話。 和菓子の奥深さに触れることができる、お仕事ミステリーです。恥ずかしい話、上生菓子を食べる機会がそんなにないので、和菓子の世界…

みんながプリンセスだった

中学生の頃、ボーッと生きていた私は、友達のことで悩むこともなく毎日ほんとにボーッと過ごしていました。 幸せのような、もったいないような。 『王妃の帰還』柚木麻子/著、実業之日本社私立女子校に通う中学2年生。 ある日、クラスの頂点に位置する姫グ…

新鮮な感動を

すべての子ども達と、現代に生きる大人達へ。 『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン/著、新潮社レイチェル・カーソンといえば、『沈黙の春』で環境汚染による地球の危機を世に先駆けて告発し、世界中の環境問題への意識を変えるきっかけをつくっ…

平安時代のシンデレラ

平安時代小説が大好きで、氷室冴子さん、田辺聖子さん、永井路子さんなどの作品を見つけては読んでいる小学生でした。 『おちくぼ姫』田辺聖子/著、KADOKAWA落窪物語は、1000年も前に書かれた平安王朝版シンデレラ物語。 『おちくぼ姫』は、その物語を田辺…

美しいミステリー

すごく怖がりな子どもで、ミステリー小説は「人が死ぬ」のが怖くて読めませんでした。 小学校高学年の頃、猫好きな私は三毛猫ホームズを読もうとして、結構な出だしから人が死んだので、もうそれ以上読めませんでした。「猫の本で人が死ぬなんて!」と、ひと…

星に願いを

七夕の夜に、この1冊。 『流れ星が消えないうちに』橋本紡/著、新潮社喪失と癒しの物語。忘れられない過去の悲しみ、今そっと寄り添ってくれる優しさ。これは青春小説であるけれど、「青春の痛み」と言ってしまうには主人公の抱えるキズははかり知れない痛…

夏になると思い出す

図書館の仕事のひとつとして、中学生向けの図書館だよりを作っています。夏休み前の図書館だよりには「夏におすすめの1冊」を必ず載せるのですが、その年によって何を選ぶか、とても悩みます。夏に読みたい本って、結構ありますよね。もちろん毎年違う本を…

宝石のような物語

今年2月に亡くなられた石牟礼道子さん。 水俣病問題を社会に訴えた小説『苦海浄土』はよく知られていますが、子どものために書かれた作品もあります。 『水はみどろの宮』石牟礼道子/著、福音館書店最初に私が読んだのは平凡社から出版されたもので、児童書…

自分で出会った本

子どもの頃から本が大好きで、小学生の頃は、仲のいい友だちとシェアをしあって本を読んでいました。本の楽しみは、みんなで共有するもの。 そんな私が、「見つけた!」と思った本があります。はじめて、本当に好きな本に出会った瞬間。 「私が見つけ出した…