人魚
人間に恋をした。
『人魚姫』アンデルセン/原作、清川あさみ/絵、金原瑞人/訳、鈴木理策/写真、リトルモア
布、糸、ビーズ。
清川あさみさんが描く人間に恋をした人魚の物語。
子どもの頃に読んだ人魚の物語を、大人のための絵本に。
深い海は青一色ではなく、彩りの重なりが生命の息づかいを感じさせます。
粗いようでいて繊細な布の重なりやビーズの輝き。
ずっと見ていられる奥深さ。
清川あさみさんの絵本には他に『銀河鉄道の夜』や『幸せの王子』などがあり、グッとくるチョイスですよね。
大人になってから読みたい美しい童話ばかりです。
子どもにも簡略化されたお話だけでなく、しっかりした物語で読んであげたい。
そんな希望にもしっかり応えてくれる絵本。
これはきっと子どもがうらやむ大人の絵本です。