ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫5匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

布の絵本コンクール

12月7日、群馬県桐生市の有鄰館で開催中の手づくり布の絵本全国コンクール展へ行ってきました。

2年に1回開催されるこのコンクール、今年は11回目。
私は第8回目から毎回訪れています。

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会場の有鄰館は桐生市指定重要文化財に指定されている11棟の建物群で、歴史あるレンガ造りの蔵がさまざまな催し物の会場として使用されています。

桐生市は絹織物の産地として栄えた街。現在も買場紗綾市や桐生ファッションウィークなど、織物に関連したイベントが盛んに行われています。

そんな桐生市だからこそ布絵本にも力を入れているのでしょう。市内には布絵本グループがたくさん存在するようです。ひとつの自治体に1グループあるだけでも恵まれている地域からすると、とても羨ましく、目指すべき存在です。

私は主に図書館の仕事のなかで布絵本普及のための活動しているのですが、実際、図書館と布絵本グループはセットになって活動する自治体が多いです。ボランティアとして布絵本を作り、図書館がそれを買い取り図書館資料として貸出をする、という流れ。製作費を図書館が出すところもありますが、どちらにしても図書館の協力がないと作品は作れず、そうなると、活動自体が狭い範囲のものになりがちです。

でも、複数のグループがそれぞれの作品作りをしている桐生市のグループの作品を見ていると、それとは違うものを感じます。桐生市にとっての布絵本は、もっと自由で、布絵本それ自体が可能性を持っているような。
うまく表現できないのですが、桐生市の布絵本は、とても生き生きと存在しているように感じました。

さて、全国コンクール。
全国というだけあって、東京、埼玉、神奈川などの関東圏はもちろん、九州など遠くからの参加もありました。
グループでの出品はもちろん、個人での出品も多くあります。

長年見てきた分析では、受賞する作品は、大型で物語性のある作品が選ばれる傾向があるなと思います。
そしてそれは、子どものための絵本というより、大人に技術を見せるための絵本。
私個人としては、もっと子ども目線で楽しめる作品、作成者も楽しんで作ったことが伝わってくるような作品が、もっと評価されるといいなと思っています。

2年に1回の布の絵本コンクール。
もう今から新しい作品作りをはじめる人もいるのかも。
また2年後が楽しみです。