映像の裏側
想像してごらん?
『イマジン?』有川ひろ/著、幻冬舎
ドラマや映画をつくる映像制作の現場に飛び込んだリョースケ。
憧れの世界で、ひたすらにがむしゃらに突っ走る!
最近のテレビドラマは、SNSなどに公式情報をいろいろアップしていて、撮影現場の様子をのぞき見できますが、それでもまだまだ知らないことだらけ。
私はちょっとだけ舞台演劇の世界にいたことがあるので舞台の制作さんのことならわかるのですが、映像の世界とは似て非なるもの。
映像世界の裏側、とても興味深く読みました。
でも制作さんに求められるものは、演劇でも映像でも変わらない。
より良い未来を想像して、先回りすること。
想像力。
みんなでひとつのものを創り上げることは、わくわくします。
夢の世界を創ってるから。
裏側を見せることに抵抗のある人もいるし、その意見もよくわかります。
夢の裏側、見えない努力、それは見せなくていい世界。
でも、それでも見せずにはいられなかった有川ひろさんの熱量が伝わる作品でした。
映像化の多い作家さん。
映像世界の裏側を描いたこの作品も映像化されたらおもしろいですね。
現場がカオスになりそうです!