ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫5匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

へろへろ

ネコオドル開店記念で、ネコオドルで出会える本の紹介。
今日は、読書好きへ捧げる本。

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『へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々』鹿子裕文/著、ナナロク社

お金も権力もない福岡の老人介護施設「よりあい」の人々が、森のような場所に出会い、土地を手に入れ、必死でお金を集めながら特別養護老人ホームづくりに挑む!という体験記。

楽しくおかしく笑える文章で、読書が好きな人にすすめたくなる本。
介護施設にも雑誌にも興味ない、という人でも楽しく読むことができます。
その先に、少しでも関心が向いたら申し分ない。
介護の現場にいる人には、ちょっと違った風を吹かせてくれる本だと思います。

知らない世界のことを知るには、本を読むこと。
「楽しく読める」ことの大切さを、大変な現場のことだからこそ強く感じます。
闘病記しかり。災害記しかり。
笑い飛ばせるのは本人しかいない。
だからこそ、たくさんの人に伝えるために手に入れた「面白いという強さ」を讃えたい。

この本は、そんな覚悟が必要なほど深刻な話ではないのですが、「伝えること」に必要なものを考えさせてくれたので。

たくさんの人に読んでほしいからこそ。
「面白い」というこの本の魅力に脱帽です。