ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫5匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

神様の物語

この本を知っている人に出会いたい。

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ヤマトタケル氷室冴子/著、森田じみい/絵、集英社

ヤマトタケルの物語を、色鮮やかな絵と共に。

小学生の頃にはじめて出会った氷室作品は『なんて素敵にジャパネスク!』で、山内直美さんの漫画とあわせて読んでいました。そして『銀の海金の大地』がはじまり、続巻を楽しみにしながら買って読んでいました。完結せずに終わってしまったけれど、私が日本の古代や王朝時代への興味を高めるきっかけとなったのは、まぎれもなく氷室冴子さんです。荻原規子さんの『空色勾玉』を知るきっかけをくださったのも、氷室さんが「これはおもしろい!」と絶賛されていた文章を読んだから。

そんな氷室冴子さんの、日本神話をモチーフにした物語。
誰もが知るヤマトタケルの物語です。
強さや勇敢さとともに、父との関係を繊細に描いています。

神様って、孤独。

そんなことを感じた本でした。

自分の興味があることを学問にできるなんて知らなかった子ども時代。
もし知っていたら、私は迷わずに国文学を専攻していただろうな。
古事記を学び、日本の神様を学ぶ。
いまからでも遅くないかもしれないけど。
奥が深い世界、興味は尽きません。

ネコオドルがある寄居町にも、ヤマトタケルが東征の途中に立ち寄ったんですよ。岩に刀を差したら水が湧き出したと伝えられる湧き水「日本水(やまとみず)」があります。

遠いけれど近しい神様。
絶版になっている本なので、本当に宝物です。