ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

読書会@ネコオドル

9月16日、ネコオドルで読書会を開催しました。
7月に誕生した寄居読書会とのコラボです。

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小さな寄居町で、本屋開店の同時期に本に関わる企画を始める人がいるなんて奇跡のようで、「ぜひネコオドルでやりませんか!」とお願いしました。今回が第3回目の読書会です。

課題本は芥川龍之介羅生門』『藪の中』
参加者5名。

まずは自己紹介から。
それぞれの思い出の本や、最近読んだ本を紹介しました。
意外にも、最近読んだ本に漫画をあげる人続出。
かく言う私も漫画でした。

自己紹介が終わると読書会に移ります。

まずは芥川龍之介の年譜を確認。
芥川の完璧主義っぷりと、鋭い印象の芥川らしからぬ甘々なラブレターを書いていたことなどをワイワイと確認していきました。

さて、本題となる作品について。
今回は超短編だったので、みんなで朗読をしました。
特に『藪の中』は、ひとりひとり役柄をくじ引きで割り当てて読んだのですが、朗読向きの作品だということを、実際に朗読してみて再確認。本格的な朗読劇を聞きたくなりました。絶対に面白いですよね。

羅生門』も『藪の中』も、芥川の完璧主義を体現したかのような隙のない作品で、そこはもう感嘆する以外ありません。
「おもしろい」これにつきます。

具体的な話し合いの内容はここでは書きませんが、読書会のいいところは、一人で読んでいたら素通りしていたような感情や思いを、言葉にして伝えあうことで、きちんと自分の中に落とし込むことができること。自分では気づかなかったことに気づかせてもらえるのも、いいですよね。

次回は『星の王子さま』を課題本に開催することが決まりました。

読書会、楽しいです!