生きる、産む、産まれる。
『夏物語』川上未映子/著、文藝春秋
パートナーなしの妊娠、出産を目指す夏子。
精子提供で生まれ、父の顔を知らない逢沢潤。
生まれて、生きる。
『乳と卵』と連なる物語。
「とてもよかった!」と数人からすすめられたので読みました。
小説家である夏子の、執筆にまつわる描写が、少し前に読んだ小野寺史宜さんの『食っちゃ寝て書いて』を思い起こさせました。
小説家と編集者の関係を、しみじみと。
生命の意味。
とても難しいテーマを描いた作品です。
「生んでよかった」
「生まれてよかった」
そう感じられることの尊さ。
読んでよかったです。
これはぜひ、たくさんの人に読んでほしい。