猫おこま
恐るべし猫のネットワーク。
『国芳猫草紙 おひなとおこま』森川楓子/著、宝島社
人気浮世絵師・歌川国芳の一人娘が誘拐された。
さらわれた先のお屋敷では奥方の首なし死体が見つかり…。
子守兼弟子のおひなは猫のおこまとともに、“猫の網”からの情報を頼りに事件の真相に迫る。
おひなは謎の薬師から薦められた薬を飲んで、猫の言葉がわかるようになります。
ちょっとうらやましい!
猫の言葉がわかる薬、私も飲んでみたい。
巻き込まれちゃった娘と猫のなんだか頼りないコンビですが、その初々しい感じがミステリーっぽすぎなくてよかったです。
そして時代小説はあまり読まない私にも、むずかしいことなしの設定がとても優しくて、読みやすい。
猫達が大活躍するお話、猫好きにはたまりませんね。
『朧月猫の草紙』を下敷きにしたということなので、なんとなく手が出ないでいたこちらにも、俄然興味が湧いてきました。
国芳の猫、続けて読んでみたいと思います。