快挙
結婚とはなんぞや。
『快挙』白石一文/著、新潮社
ある方からいただいた本。
自分では選ばないタイプの本だったので、読むことができてよかったです。
ある一組の夫婦の十数年間の日々を描いた、夫婦小説。
決してほのぼのとした物語ではなく、どちらかというと「生きる」ことを描いていると思います。夫婦の絆を試されるような出来事に翻弄され、悩み、決断し、また悩む。その繰り返しの人生を、一人で生きるか、二人で生きるか。誰のために生きるか。
結婚とはなにか、夫婦とはなにか、深く考えさせられる1冊です。
そして「快挙」とはなにか。
よく、失敗してもいいから一度は結婚を経験した方がいい、と言ったりしますが、それもどうなんだろう、と思ったりします。
いい経験になったとしても失敗は失敗で、少なからず傷つく人が生まれるのなら、失敗しないための選択をしたいと、私は思います。