シェイクスピア
伝説の本屋さん。
『シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々』ジェレミー・マーサー/著、市川恵里/訳、河出書房新社
パリ・左岸にある伝説のシェイクスピア&カンパニー書店に偶然住みつくこととなった、カナダから来た元新聞記者による回想記。
これほど裏切られた本はないかもしれません。
最初にこの本を見たとき、表紙の絵の素朴さ、さわやかな色使い、タイトルには「書店の優しき日々」とあることで、おだやかで温かみに満ちた書店エッセイかと思ったのです。
しかし読んでみると、なんともハード!
おだやかさとも、さわやかさとも、真逆の世界でした。
こんな本屋があったとは。
まさに奇跡の書店の物語。
海外の伝説的な書店について書かれた本はいろいろ読みましたが、どれを読んでも感じることは、「書店をすることは、信じる道を生きること」であるということ。
書店の可能性は無限大だと気づかせてくれる1冊です。