縁起がいい。
『チマチマ記』長野まゆみ/著、講談社
宝来家で飼われることになったネコ兄弟、チマキとノリマキ。
猫目線で描かれる、変わった家族と美味しい料理の物語。
居候もいて複雑な家族関係、しかも名前がみんな変わっているためかなかなか覚えられなくて、相関図を何度も確かめながら読み始めました。
料理が上手で一家のまかない係を務める、宝来家の息子のカガミくん。
食材や料理に関する知識が豊富で、栄養管理も徹底していて、料理はどれも美味しそうで。
読んでいておなかがすいてきます。
猫目線だけど、人間の家族の物語。
風変わりな一家の、あたたかくて良い匂いに満ちた、ふわっふわのお話です。