ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

本屋になりたい①(妄想期)

図書館に勤めながら、今の働き方、本との関わり方に疑問を抱き始めていた頃の話です。

2017年3月11日。
手紙社が運営する「本とコーヒー tegamisha」という本屋さんで、トークイベントに参加しました。

福岡の本屋「ブックスキューブリック」の店主・大井実さんと、手紙社の代表・北島勲さんによる、本屋トークのイベントでした。

当時の私は、tegamishaみたいな本屋さんで働きたいな、でも調布は通えないし今さら引っ越しも考えにくいし…、というようなことを考えていて、求人があるわけでもないのに、ひとり悶々としていました。

そんな時に、このトークイベント。
行くっきゃない!
本屋さんの話が聞きたい!

大井実さんは『ローカルブックストアである』という本を出された頃で、この本にまつわるお話、地域に根づいた本屋としての活動の数々をお話してくださいました。本屋を営む方のお話を伺うのは、はじめてのことでした。

「本屋だからこそ、地域のなかで文化的な発信ができる」

この言葉に、胸をうたれました。

私が地元で、地域のなかで、本屋を始めたいと、強く思うにいたるきっかけは、この言葉にあります。
ブック・カルチャーは、探し求めるばかりのものではなくて、生み出せるものなのかもしれない。

この日から、私の本屋開業妄想が本格的にスタートしました。

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『ローカルブックストアである:福岡ブックスキューブリック』大井実/著、晶文社