本屋の猫
本屋には黒猫が似合う。
『本屋のラク 9回生きたねこのはなし』くどうかずし/文、やまぐちぴこ/絵、出版ワークス
黒猫のラクと飼い主のソウタ。
9回生まれ変わることができると女神から教えてもらったラクは、何度も生まれ変わった姿でソウタに会いに行きます。
ソウタに気づいてもらえる日はやってくるのでしょうか。
猫には九つの生命があるという言い伝えから生まれたお話。
猫のラクは野良猫でしたが、自分から本屋の猫になりました。
猫と本屋って、相性がいいんでしょうかね。
子どもの頃から何匹も猫を飼って見送ってきたので、この絵本にはグッときました。
でも、今のこの子が誰の生まれ変わりかなんて関係なくて、今のこの子が愛おしく大切な存在だから、すべての猫との間に絆があると思いたい。
昔買っていた黒猫のクロも、今の黒猫のもろも、それぞれに大切な存在。
オンリーワン。
もろがクロの生まれ変わりだったとしても、それはそれで、クロももろも同じに愛する気持ちは変わらないや、と思ったのでした。
でもグッとくる絵本。
猫好きさんにはすすめたくなる絵本です。