ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

本屋になりたい⑤(妄想期)

全5回、約3ヶ月の本屋講座に参加することになりました。

ここでは具体的な内容については書きませんが、本屋業界のことを学んだあと、参加者それぞれが妄想する本屋さんをプレゼンして、講師にアドバイスをいただく、という感じでした。プレゼンは毎回繰り返し提出するので、だんだんとブラッシュアップされていきますし、提出できず脱落する人もいました。
私はなんとか毎回課題を提出して、はじめはぼんやりとしていたイメージを、かなり具体的に考えることができるようになりました。

この講座で得たこと。
1つは、本屋だけで収益をあげて経営を続けることの難しさ。
講座の中で「本屋×何か」という掛け合わせの重要性を、何度も言われました。

もう1つは、本屋活動の幅広さについて。
本屋を経営すること以外にも、普段の生活のかたわらで本屋として活動する人がたくさんいること、本のある場所づくりの無限の可能性のようなものを、感じとることができました。

生計のための本屋経営にこだわらなければ、本屋活動は、今すぐにでもはじめられる。
少し気楽に考えてもいいのかもしれないと、思考の幅が広がったような気がしました。

ネコオドルという屋号も、この講座の中で誕生しました。

地域に本屋を作ることにこだわって課題に取り組んでいたので、この地域に伝わる民話からひらめきました。ここいらの猫は、よく踊ったそうです。

この講座もあと1回と迫った頃、大きな転機が訪れました。
駅前の空き店舗でチャレンジショップをしてみませんか、という話が舞い込んできたのです。相手は地元の信頼できる人です。

やりたいです!

あまり深く考えず、答えてました。

ここから、妄想を形にする日々が始まるのでした。

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『これからの本屋読本』内沼晋太郎/著、NHK出版
わかる人にはわかったと思いますが、講座の講師はこの方でした。
講座4回目が終わった頃にこの本が出版されました。