色彩の洪水。
『ねこのごんごん』大道あや/さく、福音館書店
1匹の子猫がある家に迷いこんできました。
年老いた猫のちょんは、子猫にごんごんという名を与え、あたたかく見守ります。
何事も、自分でおぼえるが肝心。
ちょんが繰り返すこの言葉が印象に残ります。
あたたかくも厳しい教え。
大道あやさんは、60歳から絵を描き始めました。
「原爆の図」で知られる画家の丸木位里は兄で、兄夫婦が埼玉県東松山市にいたことから、大道あやさんも埼玉に移り住みました。埼玉で多くの作品を生み出しています。
身近な場所に縁のある人だと思うと、嬉しくなります。
草花や動物が描かれ生命力あふれる、力強い作風。
手元にあることが誇らしくなる絵本です。