おしよせる。
『みずのこどもたち』阿部海太/作、佼成出版社
すべての生命に流れるさまざま水の姿をダイナミックなタッチで幻想的に描いた絵本。
阿部海太さんの、すさまじい画力。
はじめて読んだとき、私は「こわい」と感じました。
これは大人のための絵本ではないかな、と。
それほどまでに訴えてくるものが大きすぎて、子どもはこの絵本に迫力負けしてしまうのではないかと思いました。でも、もしかしたら、想像力も吸収力もはるかに豊かな子どもたちの方が、この絵本からたくさんのことを感じて受け取ることができるのかもしれませんね。
一筋縄ではいかない。
すばらしい絵本です。