ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、保護猫5匹と暮らしています。本屋さんになるための修行中。

夜明けのとき

言葉がなくても、語りかけてくる。
これは、とても静かで、雄弁な絵本です。

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『よあけ』ユリー・シュルヴィッツ/作・画、瀬田貞二/訳、福音館書店

以前ご紹介した『あおのじかん』は夜が訪れるまでの時間を描いた作品でしたが、この『よあけ』は、その名の通り、夜が明けるまでの時間を描いた絵本です。

やはり、薄青い、静寂に満ちた世界。
おじいさんと孫が、夜明けの気配に目を覚まし、湖に船をこぎだします。薄ぼんやりとした朝方の空気が、ページをめくるごとに、光を得て鮮明になっていく、その描写の細やかさに、知らず知らずのうちに吸い込まれていきます。
そして、最後のページの鮮やかさに、はっと息をのみます。

優しい時間が流れる絵本。

読み聞かせにおすすめです。
小学校低学年からですが、どの学年でも大丈夫です。
大人でも楽しめる、上質な絵本です。