猫のおばけ
会いたい。
愛猫くもが亡くなった。
空の雲を見上げるたびに思い出し涙する日々。
そして、軽やかにとりとめなく綴られる生活の記憶の断片。
モノクロ写真が美しいフォトエッセイ集。
じんわりくる。
私も、猫のお化けなら全然怖くない。
小さい頃からたくさんの猫と暮らしてきて、たくさんの猫を見送ってきました。
夜中、ふとなにかの気配を感じても、「ああ、猫だな」と思うだけ。
それが生きてる猫でもお化けの猫でも、猫であることに変わりはない。
そんなふうに思って生きてきました。
だから、このタイトルはまさに我が意を得たり!といったところ。
同じように思う人はいるんだなあと、嬉しくなりました。
高校生の頃に祖母が亡くなった時も、祖母のお化けならいつでも大歓迎だと思っていたっけ。
愛する者のお化けには、会いたいものです。