文明開化の音がする。
『アイスクリン強し』畠中恵/著、講談社
江戸から明治に変わり、文明開化の音が聞こえる東京。
念願だった西洋菓子店を開いたミナこと皆川真次郎の元に、甘いお菓子を求める「若様組」がやっかいな騒動と一緒にやってくる!
チヨコレイトにシユウクリームにアイスクリン。
その響きがどこか滑稽でなつかしい。
今では当たり前のように食べているお菓子たちが、まだまだ珍しい存在だった時代のお話。
美味しそうなお菓子と一緒に、明治のめまぐるしく移りゆく時代の空気に触れることができます。
ドタバタしていて、軽めの謎解きが楽しめる作品。
時代背景や、明治に興味がない人でも無理なく楽しめます。