ロバ愛がとまらない
美しいものが詰まった本。
『プラテーロとわたし』J・R・ヒメネス/著、伊藤武好、伊藤百合子/訳、長新太/絵、理論社
ロバのプラテーロとわたしの日々を綴った本。
詩人ヒメネスらしく、一編ずつが短くて詩のような読み心地です。
スペインの田舎の美しい自然を感じながら、詩人ヒメネスのプラテーロへの優しいまなざしを感じる。
とにかくプラテーロ愛が溢れかえっているので、それだけでも幸せな気持ちにさせてくれます。
美しいものに満ちあふれた本ですから、毎日少しずつ大切に読みました。
心静めたい時や、哀しさに襲われた夜に、そっと読み返したくなる。
気に入った箇所だけを何度も読み返したくなる。
自然の描写がとにかく美しいので、都会の毎日に疲れた心に届けてあげたくなる。
そんな清涼剤のような1冊です。
長新太さんの挿絵がいい味出してます。