たちどまる
裏表紙のアマビエが美しい。
パンデミックを前にあらゆるものが停滞し動きを止めた世界。
イタリア、キューバ、ブラジル、アメリカと、世界を渡り歩いてきた漫画家・ヤマザキマリさんが、たちどまって考えたこと。
誰もがたちどまざるを得なくなった。
実は私たちが必要としていた時間なのかもしれません。
そう前向きに「今」を捉えることは大事なこと。
世界を俯瞰し、自分や社会と向き合う。
自分の頭で考え、自分の言葉をしゃべる。
日本人らしさの良い点も悪い点も、ヤマザキさんの文章を読むと素直にうなずけてきます。
冷静に世界のなかの日本を見つめ直すにはとてもいい本です。
ヤマザキさんの言葉には説得力がある。
この本が出版されてから半年以上が経ち、状況も刻々と変化していますが、根本にあるものは変わらない。
冷静に、自分の言葉を見つけていきたいです。