学芸員のお仕事
ただのモノじゃない。
『ただいま収蔵品整理中!』鷹取ゆう/著、河出書房新社
学芸員さんの細かすぎる日常。
博物館勤務の経験を元に描かれたノンフィクションコミック。
司書と学芸員、資格を取るときに悩んだなあ。
図書館で働く司書の仕事は想像しやすいですが、博物館の中の仕事はあまり知られていないかもしれません。
美術館で絵画を守っている人だけが学芸員じゃないんですよ。
私は勤務先の自治体で郷土資料館とのおつき合いがあるので、発掘から資料整理、収蔵の様子など見聞きして何となく知ったつもりになっていましたが、この本を読んでそのお仕事の意義や大切さを改めて感じました。
そして「異聞」として収められている、ちょっと怪しい出来事も興味深かった!
人々の様々な思いが込められている歴史あるモノが「いわくつき」であってもおかしくないですし、そういったモノを扱う学芸員さんが、不思議な体験をしていてもおかしくない。
そんな学芸員さん達のお仕事の様子がわかりやすく伝わってくるコミック。
面白くてためになって、ますます興味がわいてくる。
奥が深いお仕事です。