映画探偵
幻の映画はいずこ。
巨匠・成瀬巳喜男監督の映画「チョコレート・ガール」をひょんなことから追うことになった、作り話のような本当の話。
フィルムは残ってないだろうと、早い段階で映像を探すことは諦め、求めるはその原作。
調べるうちに、主演女優の失踪、懸賞小説の信憑性など、気になることが多く出てきて…。
戦前の映画について古本屋や図書館、文学館などを訪ね調べる様子は、まさに大人の調べる学習。
私の好きな要素がたっぷりです。
興味深くて面白くて、一気に読んでしまいました。
そして、ふと思いました。
私の祖父は作家だったのですが、映画化と舞台化された作品があったのです。
戦時中の話ですが、「チョコレート・ガール」より10年くらい後のこと。
もしかしたら、吉田さんのように探したらわかるのかも。
女性の名前で発表したのですがペンネームがわからず、ずっと謎だったのです。
作品名もうろ覚え、おおまかな内容しかわかりません。
難易度高めの調査、まさに探偵です。
これは司書としてのレファレンス能力を最大限発揮しなければなりません。
映画探偵、はじめます。