キャッツ
歌うように読みたい。
『 キャッツ ポッサムおじさんの実用猫百科』T・S・エリオット/著、エドワード・ゴーリー/挿画、小山太一/訳、河出書房新社
ミュージカル「キャッツ」の原作を、エドワード・ゴーリーの挿絵で。
さまざまな猫たちが繰り広げる、奇想天外な猫詩集です。
「キャッツ」といえば人生で一度は観たいミュージカル。
そして一度観たら何度も観たくなるミュージカル。
私はまだ一度しか観ていませんが、また観たい。何度でも観たい。
あのミュージカルの原作が詩だとは意外に思う人も多いのではないでしょうか。
行間たっぷりの詩の世界は、幻想的な猫の物語にぴったりです。
そしてゴーリーの絵とキャッツの世界がとても合う。
ユーモラスで、どこか皮肉じみていて。
躍動感たっぷりに描かれた猫たちはとてもキュート。
ゴーリーは猫が好きだったんですね。
「キャッツ」の詩集はいくつかありますが、私のお気に入りはこれ。