映画館で働く
趣味はシリトリという古風な高校生スミレは、ある日商店街の映画館に迷い込む。
そこで映写技師に一目惚れしたスミレは、アルバイトを始めることに。
風変わりな特技を持つスミレと、不思議な映画館で出会う不思議な人々の、摩訶不思議な物語。
スミレの語りで紡がれるのですが、読み進めているとその語り口調がクセになる。
なんとも言えない味があります。
いつの間にか不思議な世界に入り込む。
ファンタジーでありながら、ミステリーみたいだし、時々ホラーみたいで。
不思議な本に出会ってしまったなぁ。
文庫版は『幻想映画館』と改題されています。
「電氣館」の方がより幻想的で好みですが、伝わりにくかったのでしょうか。
堀川アサコさんの幻想シリーズ、『幻想郵便局』からはじまり何冊も出版されています。
クセになるオモシロさ。
ハマりそうです。