魔女が生み出すファンタジー
想像の空を飛んで。
『ファンタジーが生まれるとき 『魔女の宅急便』とわたし』角野栄子/著、岩波書店
幼い頃からの体験、童話作家としての歩み。
想像の世界とのつきあい方から、『魔女の宅急便』誕生の裏側まで、角野栄子さんの創作の秘密を垣間見られます。
明るい色のワンピースに、赤縁のメガネ。
おしゃれで太陽の光が似合う角野栄子さんは、ワクワクするお話を生み出す現代の魔女です。
子どもの頃、ジブリのアニメ映画『魔女の宅急便』が大好きだった私は、原作の本があると知って、図書館で探して読んだのでした。
映画では描かれていなかった細やかな世界がそこにあることを知り、また、映画のその後の物語が存在するなんて想像もしていなかった喜びを知り。
私のなかの「物語の世界」はその時、果てしなく無限に広がっていったのです。
幸せな読書体験として、『魔女の宅急便』は私の記憶の大切な場所にあります。
それにしても。
表紙の魔女のなんて可愛いこと!
まだまだ読んでいない角野さんの作品があることがわかったので、少しずつ読んでいきたいと思います。