ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

図書館の人

本の探偵。

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『司書のお仕事 お探しの本は何ですか?』大橋崇行/著、小曽川真貴/監修、勉誠出版

司書という仕事に興味を持っている人に向けて、司書の仕事を物語形式でわかりやすく伝える1冊。

最近2巻目が出版された『司書のお仕事』。
まだ読んでいなかったので1巻目を手に取りました。

蔵書目録の作成、選書、本の受け入れ作業、イベント企画、レファレンス、学校図書館との連携。

司書の基本的な仕事を紹介しながら、市役所への資料作成などで時間に追われている現状などもきちんと書かれていて、さすが、単なる図書館小説にはないリアリティがあります。
カウンターに入れない!とか、よくわかります。

図書館によって方針や方法に違いがありますし、私自身、働いている図書館とは違うことが書かれていたりもしましたが、図書館の仕事が多層的で裏側は意外とてんやわんやしている様子がよく伝わるのではないでしょうか。

それにしても、この本、誤字が多くて。
おかしな日本語もあり、気になって仕方なかったです。
逆の意味になってしまうような誤りもあり、時々混乱しながら読みました。
校閲は入っていないのかな。
今どき珍しいくらいに誤字だらけでした。

司書は、正確な情報であることに敏感です。
この本のそんな部分にもきちんと気づける人は、司書のお仕事に向いているかもしれません。