ふたりの巨人
世界を船に乗せて。
『空をゆく巨人』川内有緒/著、集英社
福島県いわき市の生まれながらの商売人、志賀忠重と、中国福建省出身の世界的現代美術家、蔡國強。
1980年代にいわきで出会い、数々の驚くべき「作品」を生み出してきたふたりの「巨人」の実話。
と書くとなんだか堅苦しそうだけど、これはなんとも破天荒な男達の熱いお話です。
面白かった!
いわき回廊美術館に行ってみたい。
周辺の山に99000本の桜を植えるプロジェクト、終了予定は250年後だそうです。
生きて完成を見られなくても「そんなん関係ないよねー」という志賀さん。
すべてが大きくて、おおらかで。
夢や希望、怒りさえも原動力に変えて、前に進み続けるいわきのおっちゃんに、元気をもらいました。
読んでるあいだずっと興奮と感動で鳥肌が立ってたくらい、奇跡のふたりだと思います。
いろんな要素が詰まっていて、一言で言い表せない。
とにかくたくさんの人に勧めたくなる1冊です。