ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫5匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

最後の

ずっと一緒にいたかった。

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『さいごの散歩道』長嶺超輝/文、夜久かおり/絵、雷鳥社

この手で母を介護し、この手で母を殺めた。

もしも大切な人が『要介護』になったとき、あなたはどうしますか?

この絵本は、2006年に実際に起きた事件をモチーフにした物語です。
悲しい事件に、胸が痛みます。

どうしてこんな悲しい事件が起きてしまったのか。
どうしていたらこんな悲しい事件が起こらずにすんだのか。

家庭内介護や行政のあり方など、現代社会の抱える問題を、読んだ人ひとりひとりに訴えかけてきます。

今は介護とは無縁の生活をしている人でも、いつ、どんな形で身近な問題になるかわかりません。
介護をする側でも、される側でも、同じです。

いざその時になって、知識があるかないかで、心の余裕が違ってきます。
他人事と思わずに、考えたい。
もしかしたら、今まさに隣人が抱えている問題かもしれません。

考えるきっかけを与えてくれる、大人の絵本です。