書くことは生きること
天職かもしれない。
『食っちゃ寝て書いて』小野寺史宜/著、KADOKAWA
年齢的にも仕事的にもあとがない作家とあとがない編集者。
二人は自分の殻を破って先に進むことができるのか。
「出版社とか編集の仕事をやりたいと思ったことあるの?」と、ある人から聞かれました。
なんで急にそんな質問?と思ったら、この本を読んだらふと気になったのだそう。
本に関わる仕事っていろいろあるね、と。
ということで、いいきっかけをもらったので、私も読んでみました。
作家や編集者の仕事がリアルに描かれていて、産みの苦しみが伝わってきました。
淡々と描かれる1年間。
その淡々ぶりがまさにリアルで。
こういう作家さんも編集者さんも、見えないだけでたくさんいるんだろうと思います。
図書館に勤めて長年選書とかしていると作家さんにめちゃんこ詳しくなりますが、一般の人が知っている作家さんって、本当に一部の人気作家だけなんですよね。
いわゆる書くだけで売れる、売れっ子作家さん。
良い本を書いている作家さんはたくさんいるので、もっともっと広く知ってほしいと思いながら本を選んでいます。
この本、最後にちょっとした仕掛けがあって、思いがけず驚かされてしまいました。
サプライズ。こういうの好きです。