タイムマシン
タイムマシンの無駄使い。
『四畳半タイムマシンブルース』上田誠/原案、森見登美彦/著、KADOKAWA
真夏の京都で、学生アパートに唯一のエアコンが動かなくなった。
そんな時にあらわれたタイムマシン。
このタイムマシンで昨日に戻って、壊れる前のリモコンを持ってくればいい!
『四畳半神話大系』と『サマータイムマシン・ブルース』の奇跡のコラボ。
『サマータイムマシン・ブルース』は劇団ヨーロッパ企画の演劇作品ですが、映画で知っている人が多いかもしれません。
私は残念ながら映画しか見ていないのですが、演劇的なこの作品が大好きです。
私は演劇大好き人間なんです。
この本、『サマータイムマシン・ブルース』の世界が森見的四畳半で繰り広げられるという、この設定がもうすでに面白い。
どちらも好きな作品なので、期待しか生まれません。
そして読み始めたらノンストップでした!
まさに演劇的作品。
2時間のエンターテイメントを文章で堪能した感じです。
今は『四畳半神話大系』を読みかえして『サマータイムマシン・ブルース』を再鑑賞したい欲にかられています。
両方の作品の良いところがギュッとしていて、どっちの世界観も壊さずむしろ増し増し。
ものすごく森見ワールド全開なのに、まさに上田ワールドで。
究極のエンターテイメント小説、誕生しました。