山で猫と
こんな暮らしがしてみたい。
『五十八歳、山の家で猫と暮らす』平野恵理子/著、亜紀書房
母を亡くしたあと、八ヶ岳の麓の家に猫を連れてやってきた。
1年だけのつもりが、いつの間にか2年余り。
美しい四季、山暮らしの不便さ、ご近所さんとのおつき合い、厳しい冬。
山の家での暮らしをまるごと綴ったエッセイです。
自然豊かな山村で猫と暮らす。
なんて素敵なんだろう!と思ってページをめくったら、いきなり虫のお話。
そうですよね、自然豊かな場所っていったら、虫がいますよね。
憧れの暮らしへの道のりは遠い…。
猫よりも、牛や鳥、鹿や虫などの話題が多いような気もするのですが、山の家での暮らしを選んだきっかけが猫だったというのですから、これはもう完全に猫の本です。
そして、母を亡くした喪失を受け入れるまでの日々を綴った本。
こんな猫との暮らし、してみたい。
憧れが募るエッセイです。