わたしたち
One。
『わたしの全てのわたしたち』サラ・クロッサン/著、最果タヒ/訳、金原瑞人/訳、ハーパーコリンズ・ジャパン
グレースとティッピは16歳の、腰から下がつながった結合双生児。
はじめての学校生活、かけがえのない友達、家族、恋、別れ。
つまりは普通の生活なんだけど、普通じゃない生活。
詩のかたちで綴られた、唯一無二の青春小説です。
カーネギー賞ほか、たくさんの章を受賞した作品。
読んでよかったと、心から思います。
『One』という原題も『わたしの全てのわたしたち』という邦題も、切なくなるほどにすべてを表わしている言葉。
ふたりでひとりであり、ひとりがふたりなんだ。
詩のかたちで紡がれる物語は、読みやすくてするすると読めてしまうのだけれど、ひとつひとつの言葉に含まれた意味の重みが、ズシンと胸にきます。
この本の素晴らしさを、みんなに知ってほしい。
たくさんの人に読んでほしい物語です。