ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

読書会@リカ

7月12日、寄居読書会でした。
約半年ぶり、新型コロナ対策をしながら6名が集まりました。

第19回目、課題本は梶井基次郎檸檬』です。
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檸檬はとても短いお話で、主人公の心情が綴られているだけで人が出てきません。
それもあってか、「何度読んでも頭に入ってこなかった」という意見がちらほら。
起承転結のようなわかりやすい物語がないので、とらえどころがない印象なのですね。
ほかに「若さを感じる」「自分にとっての檸檬とはなにか」といった感想がありました。

私はこの話を映像的に覚えていて、積み上げられた本の上の檸檬の黄色や、暗がりに明るく灯った果物屋さんが、鮮明に見えるようでした。

実は今回、ひとつの区切りの会でした。
主催してくれていた人が寄居を離れることになったのです。

寄居読書会は、メンバーみんなで引き継いで続けていくことになりました。

ちょっとゆるやかな形になるかもしれないけど、本好きのみんなで集まってワイワイ話ができる場所は守っていきたい。
みんなの思いは一緒でした。
嬉しいです。

とても素敵な場所を作りだしてくれた主催さんには、本当に感謝です。
離れてしまっても、つながっていられますように。

次回の読書会は9月になりそうです。
コロナの状況をみながらになりますが、本好きが集まれる場所、守っていきます。