新たな命を吹き込んで。
『BORO つぎ、はぎ、いかす。青森のぼろ布文化』小出由紀子・都築響一/編集、アスペスト
寒さと貧しさの中から生まれました。
「ぼろ」という名のテキスタイル・アート。
この本を、いつどこで手に入れたのか、よく覚えていません。
でも、これは手放すことができない大切な1冊。
寒くて貧しい東北の農村で、人々は着古してすり切れた布を継ぎはぎ、裂き織りして、ぼろ切れになっても大事に手入れして衣服にしていました。
そんな、魂の衣服のコレクション。
眺めていると、神聖な気持ちになります。
ぼろは、美しい。
慈しみの心が、あふれています。