ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

慈しむ

新たな命を吹き込んで。

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『BORO つぎ、はぎ、いかす。青森のぼろ布文化』小出由紀子・都築響一/編集、アスペスト

寒さと貧しさの中から生まれました。
「ぼろ」という名のテキスタイル・アート。

この本を、いつどこで手に入れたのか、よく覚えていません。
でも、これは手放すことができない大切な1冊。

寒くて貧しい東北の農村で、人々は着古してすり切れた布を継ぎはぎ、裂き織りして、ぼろ切れになっても大事に手入れして衣服にしていました。
そんな、魂の衣服のコレクション。

眺めていると、神聖な気持ちになります。

ぼろは、美しい。

慈しみの心が、あふれています。