毎日の本
本を読むということ。
『365日のほん』辻山良雄/著、河出書房新社
荻窪にある本屋titleの店主、辻山さんが選んだ365冊の本。
ジャンルもばらばらに季節にあわせて紹介された本たちを、その紹介文から想像するのも楽しい1冊です。
図書館で働き本屋で働き、本に囲まれながら今つくづくと思うのは、本を読むことは不可能への挑戦だということ。
読みたいと思ったときにすぐ読めるともかぎらない。それが本。
どんなにその時読みたいと思ってたとしても、手に取るタイミングを逃すと読む確率は減ってしまう。
そうやって読むタイミングを逃してきた本はたくさんあります。
読みたいと思っていたことすら忘れてしまう。
悲しきかな。
あまりにたくさんの本に囲まれていると、読みたい本をすべて読むことは不可能だと悟ってしまうのですが、毎日はその不可能への挑戦というわけです。
読める限り、読まないではいられない。
読んでいなくても「これは良い本だ」とわかる本はわかる。
そんな輝きを放つ本たちを集めたこの本、本好きにはたまらない1冊です。