スパイシーな寓話
動物たちが教えてくれる人生の教訓。
『ラ・フォンテーヌ寓話』ラ・フォンテーヌ/作、ブーテ・ド・モンヴェル/絵、大澤千加/訳、洋洋社
17世紀のフランスの詩人ラ・フォンテーヌは、皇帝ルイ14世の王太子に「人生の教訓を学んでもらいたい」との思いで、動物たちを主人公にしたこの寓話集を著したそうです。
全26話、かわいくてユーモラスな挿画がきいています。
「キツネとコウノトリ」は子どもの頃に読んだことがありました。
自分がやられて嫌なことは人にもしちゃだめだよ、という教訓の話だと思うのですが、どうしても私には「やられたらやり返す!」という話だったような印象が強く、改めて読んでみてもやっぱり、泣き寝入りしない強いコウノトリのお話でした。
コウノトリ、かっこいい。
ピリリとした寓話集。
大人にこそ読んでほしい。
可愛らしい装丁で、本棚に1冊あるとちょっと嬉しくなる佇まいです。