森のピアノ
大切なもの。
『クマと森のピアノ』デイビッド・リッチフィールド/作、俵万智/訳、ポプラ社
ある日森の中でピアノを見つけたこぐまのブラウン。
ピアノの演奏は森のクマたちにも大人気です。
やがて森を出て、街でピアニストとして成功しますが…。
「成功する」ってどういうことなんだろう、と考えさせてくれる絵本。
そして、大切な存在に気づかせてくれる絵本。
好きなことを仕事にすると、好きだという感覚がわからなくなってしまうといいます。
好きを仕事にすることは理想的だけど、むずかしい。そんなことを思いながら読みました。
「好き」の原点を見失いそうになった時、この絵本を読んでほしい。
大切なものはきっと一番最初からそばにあったんだと思う。
田舎を離れて都会でがむしゃらにがんばっている人に贈りたい絵本です。