変わり者のネズミ
ねずみの絵本。
『フレデリック ちょっとかわったのねずみのはなし』レオ・レオニ/作、谷川俊太郎/訳、好学社
冬にそなえて食料を集めて働く野ねずみたち。
でもフレデリックだけは、何もしないでぼんやりしています。
フレデリックが集めたのは、光と色と言葉。
長い冬、野ねずみたちを救ったのは、フレデリックの集めたものたちでした。
谷川俊太郎が訳したことで、この絵本の深みがぐっと増していると思います。
フレデリックが谷川俊太郎にしか見えないマジック!
人の存在や役割には色々な形があると教えてくれて、みんなと同じことをしなくてもいい、自分の信じているように動いてもいい、と、背中を押してくれるお話です。
社会の中で居場所を見つけられずに悩む人や、人の上に立つ立場の人たちに、読んでほしい1冊です。